浅草・三社祭にちなんで、「本醸造 三社権現社」と「純米酒 観音裏」の飲み比べ

 

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このブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

さて、今回は、「本醸造 三社権現社」と「純米酒 観音裏」の飲み比べの記事です。

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○ 三社祭と浅草神社の御神酒「本醸造 三社権現社」

管理人は浅草の近くに住んでいるのですが、その浅草は昨日(2019年5月19日)は、「三社祭」でした。

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こちらは、「本社神輿渡御」といいまして、浅草神社の神様の魂、御神霊(おみたま)が移られたこちらの神輿が浅草の各町内を練り歩く、三社祭のメイン・イベントです。
そして、こちらは雷門。

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よく見ると雷門の名物、大きな提灯がたたまれていますね。
三社祭と台風のときのみ、雷門の提灯はこのようにたたまれるのです。

「三社祭」は毎年5月第3週の木曜日~日曜日に行われる、浅草神社の例大祭です。

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浅草というと、「浅草寺」の方が印象が強いので、三社祭も浅草寺のお祭りのような感じがしてしまいますが、厳密には、浅草神社のお祭りです。
浅草神社は、土師真中知(はじのまつち)、檜前浜成(ひのくまのはまなり)、檜前竹成(ひのくまのたけなり)の三柱の神様をお祭りする神社で、三柱の神様を祀るので、神社の別名が「三社権現」。
そして、そのお祭りの名前は「三社祭」というわけです。

浅草神社の三柱の神様はどんな神様かというと、浅草寺の創建にかかわった方たち。
以下は、浅草寺のWebサイトに載っている浅草寺創建の由来です。

今から1400年以上前、聖徳太子が活躍していたころの628年3月18日、宮戸川(隅田川)で漁師をしていた檜前浜成、檜前竹成の兄弟が網を引き揚げると、一体の像が引っかかっていました。
二人が、この土地の長である土師真中知に像を見せたところ、この像は聖観世音菩薩であることが分かりました。
翌日3月19日、二人はこの像を、里の童たちが造ったお堂にお祭りしました。

この観音様が現れた日には、一夜のうちに1,000株もの松が生え、3日後には天から金の龍が松林に下ってきたそうです。
土師真中知は、この観音さまは「御名を称えて一心に願い事をすれば、必ず功徳をお授けくださる仏さまである」と、浜成・竹成兄弟や近隣の人びとに語り聞かせ、私宅を寺に改めて、観音さまの供養に生涯をささげたのだそうです。

このお寺が現在の「浅草寺」です。

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金龍が下りてきたことから、浅草寺の正式名称は「金龍山 浅草寺」といいます。
そして、浅草神社は浅草寺の創建にかかわった3名を神様として、浅草寺の隣に祀るための神社として建てられました。

日本においては、八百万の神々への信仰(神道)の方が仏教信仰よりも先に存在していたため、お寺と神社が同じ境内にある場合、神社(神道)が先にあってお寺(仏教)が後から作られ、このお寺は「神宮寺」と呼ばれます(この辺のお話は、御岩神社の記事で書いていますので、興味のある方は読んでみてください)。
しかし、浅草寺と浅草神社の場合は逆で、浅草寺の方が先にあって、浅草神社は三人の子孫たちが神様からのお告げを受けて建てたものだったりします。

それゆえ、浅草寺と浅草神社はほぼ一体、どちらかというと浅草寺の方が主で、江戸時代までは三社祭は浅草寺のお祭りとして行われていたそうです。
が、1868年、明治政府は天皇と神道による祭政一致の国づくりを行うために、神社とお寺を切り離す「神仏分離令」を出します(こちらも、御岩神社の記事で書いていますので、興味のある方は読んでみてください)。

これにより、浅草寺と浅草神社は分離され、三社祭は浅草神社のお祭りになったそうです。
なので、三社祭は「厳密には、浅草神社のお祭り」なのです。

もっとも、先に書いたような由来があるため、浅草神社は今も浅草寺の境内の中にありますし、隣り合っているから、どちらの祭り、なんていうのはあまり意味のないお話なんですけどね^^;

さて、だいぶ話が長くなってしまいましたが、言いたかったのは、「三社権現」というのは、「浅草神社」に祀られている神様のことで、そこから「三社権現社」とは「浅草神社」のこと。
そして、「本醸造 三社権現社」は浅草神社の御神酒だったりします。

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実際、こちらの写真のように、

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三社祭の浅草神社の境内で売られていたりもします。

今回は、この「本醸造 三社権現社」と「純米酒 観音裏」の飲み比べのお話になります。

 

○ 「本醸造 三社権現社」

まずは、「本醸造 三社権現社」のご紹介から。

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こちらのお酒は、先ほど長々と書いたように、浅草神社の御神酒です。
造っているのは、「天吹」の銘柄で有名な佐賀県の酒蔵「天吹酒造」さん。
そして、販売しているのは、管理人の前々回の記事でご紹介した、奥浅草の酒屋「酒の大桝」さんです。

酒の大桝さんのWebサイトによると、このお酒は、酒の大桝さんが監修したオリジナル酒だそうです。
原料米は、酒米の王、山田錦。
それを花から抽出した酵母を使って醸されているそうで、華やかながらもすっきりとした味わいを実現しているとのことです。

それでは、単品で味わってみます。

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フルーツのような甘い吟醸香の香りがします。
ですが、その味は、香りから連想されるような甘い感じではなく、むしろ辛口。
意表を突かれたので、実際以上に辛口な感じがしました。

でも、よくよく味わってみると、確かに辛口なのですが、その奥には米の甘み・旨みがあって、舌の上を通り過ぎる時に、吟醸香をまとったほんのりとした甘みが通りすぎていきます。
飲んだ後に口の中にアルコールの辛さがさっと広がって、口の中を清めてくれる感じ。
その辛口は「権現」、神を彷彿とさせてくれる、お神酒というにふさわしい、おいしいお酒です。

 

○ 「純米酒 観音裏」

次は、「純米酒 観音裏」です。

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こちらのお酒も、販売しているのは「酒の大桝」さん。
「酒の大桝」さんは奥浅草にある酒屋で、雷門の方から浅草寺を見た場合、奥浅草は観音様のいる浅草寺の裏手に当たるので、「酒の大桝」さんにふさわしいネーミングです。
製造しているのは、福井の酒蔵、「真名鶴」の銘柄で有名な「真名鶴酒造」さん。

「酒の大桝」さんのWebサイトによると、こちらのお酒は、「三社権現社」と同じく、「酒の大桝」さん監修のお酒で、穏やかな香りと柔らかな口当たりに仕上げられた純米酒で、料理の味を引き立たせる食中酒として作られているそうです。

実際に飲んでみると、
香りはうっすらと感じられます。
味は辛口、酸味が強い感じがして、独特な味わいを感じられます。

その酸味の向こう側には、米の味がほんのりと現れてきます。
最初の内はクセのある感じがして、万人受けする味には感じられませんでしたが、飲み進めるうちに、温度変化や舌が慣れてくるのか、そのクセがこなれてきて飲みやすく感じてきます。

 

○ 今回のおつまみ一品目「まぐろの尾肉大和煮」

単品を味わったところで、おつまみと合わせてみます。

今回のおつまみは、
・まぐろの尾肉大和煮
・チェダーチーズ
・キムチ

です。

まずは、「まぐろの尾肉大和煮」と合わせてみます。

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木の屋石巻水産 まぐろ尾肉大和煮 170g(Amazonへのリンクです)

こちらは、「酒の大桝」さんで買った、岩手県・石巻市にある木の屋石巻水産さんが作っている缶詰です。
大きなまぐろからでも3缶分しか取れないという貴重な部位、まぐろの体の中で最も運動している「尾」の部分の肉のみが使われています

缶詰の煮魚というと、非常に柔らかいものがほとんどですが、この尾肉は弾力がほどよくあります。
食べてみると、まぐろの部位で最も動いている部分というだけあって、脂分はほとんど感じられませんが、さりとて、パサついているわけでもなく、程よい感じです。
味の方は、噛むほどに甘いしょうゆの味とまぐろの味が染み出してくるようで、まぐろの旨味を味わえるおいしい一品です。

そんな「まぐろの尾肉大和煮」と、まずは「三社権現社」を合わせてみます。

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大和煮の甘さと溶け合って、お酒のフルーティーな甘味が浮かび上がる感じがします。
一般的に、味や香りなどの要素がお互いに似ている組合せを「相性が良い」というのですが、この大和煮と「三社権現社」は甘みが似ていて、お互いの良さを引き立てあっています。
相性が良い組み合わせといってよいでしょう。

 

続いては、「観音裏」です。

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あわせると、大和煮の味もお酒の独特の味わいも消えてしまう感じがします。
だけど、甘いしょうゆの味とお酒の独特の風味が消えることで、マグロの尾肉のもつ本来の旨みが浮かび上がってくる感じがします。

一方で、お酒の量が多くて味が勝る場合には、お酒の味がまろやかになって奥行きが出る感じがし、大和煮の味が勝る場合には、沖縄のソーキのように、甘いしょうゆ味に旨みの深みが出てこれまたおいしくなります。
こんな風に掛け合わせることで新しい風味が生じる組み合わせも「相性が良い」といわれ、元々は、ワインの世界ではこうした組合せを「マリアージュ」と言っていたそうですが(現在、「マリアージュ」という言葉はほとんどの場合、『相性』のことを指します)、「観音裏」と「まぐろ尾肉の大和煮」の組み合わせは、その元々の意味の「マリアージュ」にあたりそうです。
「料理の味を引き立たせる食中酒」というのに偽りなしですね。

 

○ 二品目「チェダーチーズ」三品目「キムチ」

二品目は「チェダーチーズ」です。

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クラフト チェダーチーズ 6P×6個(Amazonへのリンクです)

記事間で相性の比較をするための軸として、ちょうどよいかなと思って、今回も試してみました。

まず、「三社権現社」と。
。。。両方の旨みが消えてしまいました。
チーズを食べた後に飲むと、少しだけ、チーズの乳製品感を引き立ててくれる気がしますが、相性がいいとはいえなさそうですね。

一方の「観音裏」。
。。。お互いの味を引き立てもしないけど否定もしない、双方の味が併存する感じです。
チーズを食べた後に飲むと、少しだけ、チーズの乳製品感を引き立ててくれる気がします。
相性はいいとは言えないですが、悪くもない。「普通」と言ったところでしょうか。

 

そして、最後に「キムチ

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こちらのキムチは近所のスーパーで買っている、秋本食品さんの「オモニの極旨キムチ」です。
人によって異なるとは思いますが、管理人の中では、キムチって大きく分けて

1. 辛いキムチ
2. すっぱいキムチ
3. 甘い(うまみのある)キムチ

という3つのキムチがあると思っていまして、よく見かけるのが1.のキムチなのですが、管理人は3.のキムチが好きだったりします。
3.のキムチは、たいていの場合、オキアミの塩辛などの魚介を使って旨みを出しているみたいですね。

で、この「オモニの極旨キムチ」も3.でして、370g・230円ほどで売られているのに、しっかりと魚介系の旨みがあっておいしいのです。
たいてい、毎週買っているので、今後も飲み比べするときの共通のおつまみとしていいかなと思ってたりします。

さて、それではお酒と組み合わせてみます。
まずは、「三社権現社」から。

。。。キムチのちょっぴり辛い味が背景となって、お酒の甘みが浮かび上がってきます。
逆に、キムチの辛みも、お酒の味によって引き立てられる感じがします。
両方とも、旨みの性質が似ているためでしょうか、双方が双方を引き立てあって、相性がいいです。

一方の「観音裏」はというと。。。
お酒の独特の風味が後ろに引いていって、代わりに、キムチのうまみがさらに引き立てられます。
こちらも相性は良いと言えそうですね。

 

○ まとめ

まとめると、「三社権現社」は、旨みのある食べ物と相性がよく、相互の味を引き立てあうようなお酒ぽいですね。
ただ、旨みのある食べ物であっても、その旨みがチーズのように「濃厚」なものとは、それほど相性が良いわけではなさそうです。

一方の「観音裏」の方は、「料理の味を引き立たせる食中酒」として作られているだけあって、料理の持つ特徴を引き立てたり、昇華させてくれたりします。
そして、純米酒であるため、米がたいていの料理に合うように、旨みの濃厚なものであっても相性が悪くないようです。

今回のお酒は「酒の大桝」さん限定のおさけであるため、Amazonリンクがないのですが、「酒の大桝楽天市場店」から購入可能ですので、興味を持たれた方は、楽天市場で購入されるか、または、浅草を訪れた際に「酒の大桝」さんで購入してみてください。

それでは、次回をお楽しみに☆

 

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