【東京・阿佐ヶ谷】「MiwaMiya」阿佐ヶ谷の日本酒バーでこだわりのマリアージュ!②

 

こんばんは。
このブログをご覧いただきましてありがとうございます。
東京在住のMです。

今回はお酒大好きな友人と3人で訪問した、阿佐ヶ谷の日本酒バー「MiwaMiya」の記事の続きです。
(前回の記事はこちら

 

○4杯目「自然郷 B I O 特別純米」

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4杯目のお酒、福島県の大木代吉本店の「自然郷 B I O 特別純米」が来ました。
お店のメニューを眺めつつ「上から全部飲んでみたい」という程お酒好きな仲間で次に選んだお酒はこれです。
B I Oという名称が興味深いですね。

蔵元のH Pによると、「自然郷」は四代目大木代吉が米だけを原料とする本来の酒造りを目指したことに始まります。
地域の農家と契約し当時としては珍しい農薬を使用しない米だけを使い醸造を開始。
1974年(昭和49年)矢吹の豊かな自然への謝意を込めて『無添加酒-自然郷』として発売したそうです。

また、「BIO」は”BIOPRESERVATION”の略で「バイオプリザバティブを効果的に活用しようとする保存法」を意味します。

「バイオプリザバティブ(bio-preservative)」の、「Bio」とは「生物」、「Preservative」とは「保存のための、防腐用の」の意味です。
英語の食品ラベルなどで見かける「No Preservatives」は、「防腐剤不使用」の意味です。

平たく言うと「Biopreservation」とは、「(乳酸菌や酵母などの微)生物を利用した食品の保存方法」のことです。
それは「伝統的な食品の保存方法」でもあります。

牛乳を乳酸発酵させてつくる「チーズ」や、魚を塩と米飯で乳酸発酵させて長期保存できるようにした鱒鮨や鮒鮨などの「なれずし」などを思い浮かべていただくとよいでしょう。

科学が発達していなかった頃は、食品を保存するために微生物や塩、太陽の光などの自然の力を利用して保存食品を作っていましたが、科学の発達と共に食品添加物が使われるようになりました。
この食品添加物の中には、発がん性等人体にとって有害物質があることがわかり、近年では特に欧米を中心に食品添加物の使用をやめて、伝統的な食品保存方法を見直そうという動きが出てきました。
”BIOPRESERVATION”は、そうした動きの中で出てきた言葉です。

様々な意味で時代の先端をいく日本酒です。

写真を見てもわかるように微発泡しています。
生酛造りのせいなのか、酸味・甘味があり、米の旨みも口に含んだ瞬間から口の中に広がり、様々な風味や味わいを微発泡が爽やかに立ち上げてまとめています。
そして、後味にこれが「無農薬・B I O」の大地の味わいなのかと、根拠もなく納得してしまうような苦味を残します。

 

○ 5杯目「若波 純米吟醸」

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5杯目は福岡県の若波酒造の「若波 純米吟醸」です。
女性杜氏の今村友香さんを中心に、若き姉妹が醸す純米吟醸。

一口飲んで感じた事は、とても現代的なお酒だということです。
「若波」の言葉のように押し寄せて来る独特の香り、フルーティーと言うべきか発酵の香りというべきか。
「MiwaMiya」のメニューを確認してみると熟したバナナのような香りと記してあります。
これを熟したバナナの香りと表すのですね。
やはり専門店の評価は語彙が的確です。

精米歩合55%という中で、甘味も旨味ももちろんあり、舌に残る酸味が個性的な味に引き寄せています。
これはイタリアンやフレンチにも合うお酒です。

 

○6杯目「醸し人九平次 EAU DU DESIR」

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6杯目は「醸し人九平次 EAU DU DESIR 2018 山田錦純米大吟醸」です。

まず、「EAU DU DESIR」というラベルと、「醸し人九平次」のラベルのデザインのミスマッチに魅かれます。
「EAU DU DESIR」とは「希望の水」という意味だそうです。

このお酒は、愛知県の萬乗酒造のお酒です。
こちらの酒造はブルゴーニュでワインも作っているとの事。
「EAU DU DESIR」の表現も納得です。

この酒造は、お米の旨さを知ってもらいたいというコンセプトで、様々な品種のお米から日本酒を醸造しています。
中でも、この「醸し人九平次 EAU DU DESIR 2018 山田錦純米大吟醸」は自家栽培した山田錦から造られています。

口に含むと、大吟醸ならではのキレがあり、辛口で白ワインのような酸味とフレッシュな香りがします。
すっきりして旨味があり、「微発泡しているのかな」と思えるような爽快感があります。
しかも後味に日本酒らしい深い味わいが残ります。
これぞ、50%まで磨いた大吟醸の醍醐味です。

 

○ こだわりの料理との組み合わせ

この「醸し人九平次」に残しておいた鶏のレバーペーストを合わせます。

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「醸し人九平次」をいただきながら、最初に頼んだとレバーペーストを残しておいてよかったと思いました。
まさにワインと合わせたときのような感覚です。

しかし、前半のレポートで書いているように、最初にいただいた生酒3種とレバーペーストとの組み合わせに、驚きと感動があり過ぎたのに比べて、そこまでのインパクトはありません。
なぜなら、ワインティストの「醸し人九平次」の方が、優しくクリーミィーなレバーより強いのです。
予想と違う、それもまた愉快です。

 

さらに「鶏せせりの燻製」を頼みます。

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せせりは鳥の首の後ろの部分の貴重部位ですが、それがこの量で出てくる事にまず驚きです。
燻製されているだけあって肉の味が凝縮されています。
せせりの脂と旨みが残る程よい塩気と、燻製の香りが素材の新たな魅力を作り出します。

さて日本酒との相性はいかがでしょうか。
まず、「自然郷 B I O 特別純米」は、その澄んだ味わいと合わさると、せせりの旨みと塩味が口の中で広がります。

「若波」の個性はせせりの燻製の香りと交わると、気持ちが高揚します。
「若波」も「鶏せせりの燻製」も「旨い」という漢字がぴったりで、思わず交互に何度も口に運んでしまいます。

そして「醸し人九平次」はこの料理が力を発揮する一瞬ですね。
ワインのようにエレガントで、しかも日本酒の旨みとキレを併せ持つこのお酒と、炭焼きの焼き鳥でなく、燻製というフレーバーを纏ったせせりとの新感覚のマリアージュでした。

 

次の料理は和の基本に戻って食べたくなった「海老みそ」。

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言うまでもありません。
海老の臭みは香りに変わり、日本酒を沢山飲んだ舌に塩分が心地よく滲みます。

「海老みそ」の濃厚な塩味は、3種類の日本酒どれと合わせてもぴったりで「箸休め」になると言いつつ、お酒がついつい進みます。

 

○ 〆の日本酒「風翠 純米」

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日本各地の日本酒をいただいてきたので、最後は関東かなというところで、埼玉県の五十嵐酒造の「風翠 純米」を注文しました。
グラスではなくカラフェで頼んだので、お猪口が出てきました。
江戸切子のグラスを各自で選びます。

私は日本酒をいただく上で、グラスやお猪口は重要なアイテムだと考えています。
薄口でひんやりとした磁器、ぽってりとして素朴な陶器、升や漆器で薫る日本酒。
中でも切子はクリスタルの硬質な口触りに、伝統模様のカットと色合いがしっとりとした華やぎを与えてくれます。

個人的にも語りたいところ所ですが、こちらでわかりやすく解説されていましたのでご覧ください。

【日本酒事始め】日本酒は酒器と愉しむ!代表的な素材の特徴や選び方を解説!!

「風翠 純米」は埼玉県飯能で収穫された「五百万石」を麹米にし、「彩のみのり」を掛け米にした特約店限定シリーズです。
かなり個性ある日本酒を飲んだ後でのこの「風翠 純米」は、体にスッと入ってきて旨味だけが鼻から抜ける気持ちよさ。
ずっと飲んでいられそうな食中酒です。
純米でありながらキレも良く、味や香りがどれも主張するわけでもないバランスの良さ。

クリアな「風翠 純米」は「鶏せせりの燻製」をよりジューシーにし、「海老みそ」のエビの味を際立たせる、料理が主役になるようなお酒です。
満服になった胃のなかを、このお酒が静かにクールダウンしてくれます。

 

今回訪れた日本酒バー「MiwaMiya」は、日本酒への造詣の深さはもちろん、その料理の繊細さに「こうくるのか」と驚きの連続でした。
見た目は女性が喜びそうなイタリアンティストの料理。
でもその中身は日本酒に合うように設計され、さらに冒険心にも溢れる創作料理。
偶然のマリアージュではなく、計算されたマリアージュに日本酒愛を感じました。
名店が生まれる街、阿佐ヶ谷でこれからもじっくり成長されるのでしょう。

ごちそうさまでした。

 

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萬乗醸造 醸し人九平次 別誂 (べつあつらえ) 山田錦 純米大吟醸 EAU DU DESIR 1800ml ■要冷蔵

 

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