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再訪!「うりぼう」で「菊美人 秋の純米 ひやおろし」と「ボッタルガ」の組み合わせ☆
- 2018/11/29
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こんばんは。
福岡の特派員Nです。
今回は、再訪したイタリアンのお店からお伝えします~
Contents
〇 再訪!「うりぼう」で「パスタと日本酒、おねがいしますー!」
このブログの記事で以前にもご紹介した、福岡市・赤坂にあるイタリアン「うりぼう」にやって来ました。
「イタリアンは和食と似ているんです。
どちらも海が近いし、肉・野菜も新鮮なものが手に入る。
だから、濃いソースは必要なく、“素材の味をいかす”という調理法が同じ。
日本酒も合うんですよ」
と教えてくれたのが、こちらの店主・よしおさん。
目からウロコ!
今回、仕事終わりの日曜夜、お腹ぺこぺこで駆け込んだ私の注文は、
「パスタと日本酒でいきたいんで 、お願いしますー!」
店主・よしおさん、
「はいはい。いいですよ~」
と、すんなりOK。
「『ボッタルガと西洋わさびのスパゲティ』は、
辛くないわさびとボッタルガなので、日本酒にあいますし、
この本日のおすすめには書いてないけど、キノコの和風パスタとかでも作れますよ」と。
「ん?ボッタルガって?」
「イタリアのカラスミです」
へーーー!イタリアにもカラスミがあったなんて~
イタリアンと和食が似てると言われるのも、納得です。
〇 日本酒は、「菊美人」
一通り説明してもらって、
温かいパスタと一緒に頂くので、冷酒か常温がいいなぁと思っていたので、
欄のいちばん下に書いてある福岡のお酒にしました。
「菊美人 秋の純米 ひやおろし」(福岡県みやま市・菊美人酒造株式会社)、常温です。
原料米は、夢一献100%。9月~11月の秋季季節限定品だそうです。
瓶のラベルに記載されているところによると、
「春に絞った新酒は、火入れ後、暑い夏を涼しい蔵の中で貯蔵されます。秋になると 新酒の荒々しさは消え、ほどよく熟成されたまろやかな味わいになります。秋の時期にお酒がおいしくなるのもこのためです。
このお酒を二度目の火入れをせずに瓶に詰めたものを「ひやおろし」といいます。やや辛口で豊かな旨みとふくらみをもつ酒です。冷かぬる燗でお飲みください。」
とのことです。
この時期ならではの、日本酒。
ステキですね~
ひとくちいただくと、もう、この1杯だけで完結しているというか、
香り、味わい、日本酒ならではの重みなど、バランスがとても良いです。
さて、まずは、「セロリのソテー」が突き出しに出てきました。
セロリのソテーなんて初めて。
セロリに刻んだオリーブのソテーに、粉チーズ。
セロリの強い香りがマイルドになっていて、爽やかな一品です。
さて、これに菊美人を合わせてみると・・・
おいしいおつまみと、おいしい日本酒、平行線のまま融合はできず。。。
香りの強さではどうしても日本酒が圧倒的に勝ってしまうのでした。
お酒が冷酒だったら、バランスが取れたかも知れません。
〇 初めての“ボッタルガ”
ついに!熱々のスパゲティが出てきました。
オレンジ色のが、イタリア・サルディーニャ産のカラスミ「ボッタルガ」♪
黄緑色のが、小ネギ。
そして、パラパラと振りかかっているのが、西洋わさびです。
パスタの温かさによって、西洋わさびのふわっとした爽やかな香りがやってきます。
ボッタルガは、歯ごたえは柔らかめ、塩気はありますが塩辛くはありません。
西洋わさびは、日本のわさびとは別物な感じで、全面的に爽やかで辛さはありません。
では、日本酒「菊美人 秋の純米ひやおろし」常温と組み合わせてみます。
スパゲティだけでもとっっってもおいしいのですが、
日本酒と一緒にいただくと、個性あるスパゲティの味わいと、とてつもなく融合します!
もしかして最初から一心同体だった??というくらい、感動の一体感です。
そこで、後味についてなのですが、
この組み合わせの場合、日本酒「菊美人 秋の純米ひやおろし」のほうが勝ってしまいます。
この時の私の気分では、スパゲティのほうがメインだったので・・・
その場合は、もう少し味が軽めの日本酒、または菊美人の冷酒のほうがよいかも、です。
それにしても、どっちもそれぞれ、とてもおいしいです。
スパゲティをいただくときは、こっちがメイン。
「菊美人 秋の純米ひやおろし」をいただくときは、こっちがメイン。
そんな感じで、どちらもどんどんすすんで、あっという間に完食してしまいました。
〇 北原白秋が愛した日本酒
菊美人酒造は、創業が江戸時代の1735年、280年を超える歴史があります。
瓶のラベルには、末尾にこのような記載がありました。
「菊美人は、詩人、北原白秋が愛飲した酒です。ラベルの菊美人の題字は白秋が当蔵で菊美人を酌みながら書いた直筆のものです。」
え?あの白秋の直筆??
もう一度、表のラベルをじっくり眺めます。
そして、その書き順でなぞってみます。
なんとも達筆です。
福岡県柳川市出身の詩人、北原白秋は、
「この道」「まちぼうけ」などの童謡でも知られています。
菊美人酒造公式HPによると、先々代の社長の奥様が白秋の実姉だったそうです。
ある時、妻子、門下の歌人らとともに故郷の山頂で盛大な歌会を催し、樽に入った「菊美人」を飲み干したとか。
お酒、お好きだったんですね。
この「菊美人」の名も白秋が命名したと伝わっていて、「菊美人」を飲みながら詠んだ詩歌も数多く残されているそうです。
そう言われると、風情のある名前ですねぇ。
よりおいしく味わえそうです。
さて、このお店「うりぼう」の定番メニューを熟読してみると、「クリームチーズと酒盗」やデザートの欄に“日本酒にもあいます”との記載が。
これはまた次回に試してみたいと思います。
今回は、イタリアのカラスミと、日本を代表する詩人が融合した現場からお伝えしました~
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