【東京・浅草】「一文 本館」でお江戸の食文化「ねぎま鍋」を日本酒で堪能してきました☆

 

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さて、今年は東京五輪の年です。

五輪観戦で東京を訪れる方もいらっしゃるかと思います。

そこで、当サイト2020年最初の記事は、東京を訪れた時におすすめのお店、「ねぎま鍋」で有名な「一文」さんのご紹介です!

江戸情緒あふれる「一文」さんの記事、お楽しみください!!

 

こんばんは。
このブログをご覧いただきましてありがとうございます。
東京在住のMです。

今回は浅草にある「一文(いちもん) 本館」をご紹介します。

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○ 浅草のねぎま鍋屋「一文」

草という街は日本食の宝庫のような街で、古くからの名店も数多くあります。
浅草出身の小説家池波正太郎氏は食をこよなく愛していましたが、その小説に度々登場していたのが「ねぎま鍋」です。
私も数々の書籍の中でその鍋を登場人物が美味しそうに飲み食いする姿に強く惹かれ、その料理を想像していました。

そこで、今回は浅草で「ねぎま鍋」を食べようと「一文」を訪問しました。
「一文 本館」は国際通りに30年以上も前からランドマークのようにそびえ立つ浅草ビューホテルを目指し、言問通りを越えたところにあります。

お目当てのお店は、大きな提灯が目印の築65年のどっしりとした古民家。
こぢんまりとした入り口の引き戸を開けて店内に入ると土間が目に入ります。
店内はカウンター席にテーブル席、小上がりや座敷席、2階席と意外にも奥行きがあります。

tokyo_asakusa_ichimon_tennai

メニューの価格は店名と同じ、全て「文」で価格が書かれています。
席に着くと現金を木札に両替します。
両替率は1文100円です。
風情たっぷりですね。

 

○ まずは竹酒

こちらはお通し。

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コースターも一文銭のデザインで凝っています。
お通しとして出てきたのは、大間のマグロと鶏皮。
マグロは贅沢にも漬けにしてあり、ネギの薬味がピリッと効いています。
鶏皮も焼いてポン酢で和えた物かと思っていたところ、ほのかに柚の香りがする照り焼きです。

料理や飲み物のメニューもバリエーションと品数が豊富です。

こちらはねぎま鍋のメニューですが、

tokyo_asakusa_ichimon_menu

それ以外にも、

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いろいろな料理が用意されています。

そして、こちらは日本酒のメニューです。

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日本酒はおすすめから定番までまさに山程あり、利酒師のいる店ということで丁寧な説明付きです。

tokyo_asakusa_ichimon_menu3

考えた挙げ句、ネット上のクーポンで竹酒サービスと書かれていたので、まずはその竹酒を頼んでみることにしました。
お通しといえどもメニューに酒膳と書かれていて手抜きのない一品には、竹酒の香りは合うに違いないとの思いもありました。

竹酒が出てきました。

tokyo_asakusa_ichimon_takesake

凍っているかと思うくらいに冷えた竹筒とお猪口です。

まず一口。
すっきりとした中に程よく穏やかな甘味が、冷えたお猪口で締まり喉に心地よく沁み渡ります。
薬味のネギの辛さが竹酒で中和され、マグロの甘みを程よく引き出します。

竹酒はサービス品だろうと思い、さほど期待はしていなかったのですが、その質の良さに驚きました。
そのレベルの高さから、このお店のあらゆる料理に合うお酒を選んでいるのだろうと思いお酒の銘柄を聞いたところ、宮城県佐浦の「浦霞」という答えが返ってきました。
この手を抜かないところが粋です。
もう少し尋ねてみたかったのですが、純米かな〜位の喜びでしつこく質問することは控えておきました。

 

○ 一文の「ねぎま鍋」

さて、ここで、「ねぎま鍋」について少しご紹介します。

「ねぎま鍋は」、江戸時代に下町の庶民の間で食べられていた料理で、その名のごとく「ねぎ」と「まぐろ」を鍋に入れ、出汁で煮込んだ料理です。
この料理で使われた「ねぎ」は「千寿(千住)ねぎ」、「まぐろ」は赤身などではなく「トロ」でした。

浅草から少し北に行ったところが「千住」です。
現在ではJR貨物の終着駅(隅田川駅)があったり、繁華街「北千住」があったりします。
江戸時代、この辺りは農村地帯であり、ここで作られる「千寿ねぎ」が浅草などの江戸の町に供給され、それが「ねぎま鍋」に使われていました。

もう一つの食材の「まぐろ」は、現代とは違い下魚とされていました。
これは、一つには、まぐろは沖合でしか獲れない魚であり、冷凍技術がなかった当時は、鮮度を保ちながら江戸の町まで運ぶことが困難だったためです。

商品経済が発達した江戸時代の半ば以降になると、銚子や野田で醤油が盛んに作られるようになり、まぐろの赤身を醤油に漬けて日持ちさせる「ヅケ」が作られるようになりました。
このヅケの登場でマグロの地位は向上し、江戸っ子たちも寿司などでマグロを食するようになりました。

しかし、「トロ」は依然として、人気がありませんでした。
なぜならトロは脂がのっているため醤油に漬けても塩分が浸透せず劣化しやすかったからです。
そのため、当時のトロは残り物である「アラ」の扱いを受けており、非常に安く手に入ったのです。

その「トロ」を、近郊で穫れるネギ、出汁などと一緒に煮込んだ料理がこの「ねぎま鍋」です。
決して豊かではなかった江戸時代の庶民たちの創意工夫の賜物です。

 

さて、そうこうしているうちに、「ねぎま鍋」が運ばれてきました。

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鍋の具材です。

こちらのお店では、江戸東京野菜を材料として使っているそうです。
原木椎茸に、極上ネギの千寿ネギというこだわり食材。
この椎茸とネギを先に煮て旨味を抽出してから他の具材を入れます。

マグロはメバチマグロ。
生でも食べられますが、筋が多いので少し煮込んでから召し上がってくださいとのことです。

これらの具材を、

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こちらのだし汁に入れて煮立てます。

だし汁は濃いお醤油の色。
干し椎茸と昆布の出汁だそうです。
色とは相反し、薄味で干し椎茸の出汁が香り、ほのかに甘味のある個性的なだし汁です。

具材を十分に煮込んでいただきます。

さて、お味の方は、、、
煮込まれたネギは甘く柔らかくジューシーで、マグロにおいては筋など微塵も感じさせないふんわりとした舌触りです。
ネギとキノコにより臭みも感じさせず、これまでに味わったことのないような旨さです!

 

○ 本日のお酒「本醸造 白壁の郷」

濃い味ではないけれど、強さのある味の「ねぎま鍋」。
さてどの様なお酒が合うのでしょうか。

色々と考えましたが、結局、お店の方お薦めの「本醸造 白壁の郷」にしました。

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広島県の賀茂鶴酒造のお酒「本醸造 白壁の郷」は、餅米を加えて仕上げた4段仕込みで、昭和の時代で最も日本酒が消費されていた頃の濃醇旨口の味わいを復元したのだそうです。
口に含んでみると特に何かを主張するのではなく、丸みのある甘みと香りを残しながら、優しく散って行くバランスの良いお酒です。
個性のある味、甘辛な味付けの多い日本の家庭料理によく合うお酒なのでしょう。

「ねぎま鍋」とあわせてみると、「ねぎま鍋」の味の強さと良い加減で融合します。
白菜は煮込んでいくと食べた後に独特の苦味が残ることがありますが、「本醸造 白壁の郷」の後ではその苦みを消して見事な甘みと柔らかい後味にしてくれます。

このお酒を飲んでいるうちに、燗にしても美味しいのではないかと思い、同じものを熱燗でお願いしました。

熱燗にしたこのお酒は想像通り秀逸です。
全体的に控えめな味だったこのお酒、燗酒にすることで温めたアルコールの香りがすっと心地良く感じられます。
さらにお酒の甘味も膨らみ、出汁が滲みて熱々になったネギやマグロと合わせると高揚感さえ感じます。
箸も猪口も進みます。

そして、鍋の締めは、

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うどんです。

鍋に残っただし汁に入れて、卵でとじた締めのうどんには、程よく煮詰まった出汁が絡んで美味しさが凝縮されています。
長く愛されてきた甘辛くコクのある江戸の味と熱燗の組み合わせに、心身共に温かくなりました。

 

今回は一文の「ねぎま鍋」をいただきました。
江戸時代を舞台とした時代劇小説を描いた池波正太郎氏が今この店にいても違和感のなさそうな情緒あふれるお店。
その店内でいただいた「ねぎま鍋」、江戸庶民が創り出し、長く伝えられてきた日本食の美味しさを再認識させてくれました。

また、「本醸造 白壁の郷」を常温と燗酒でいただきましたが、温度を変えることによって味覚の多様性を楽しめることを改めて実感しました。
浅草の一文、日本の食文化の豊かさ・奥深さを教えてくれる、素晴らしいお店でした。

ごちそうさまでした。

 

☆ 今回のお酒を買うならこちら

賀茂鶴酒造 賀茂鶴 白壁の郷 1800ml
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