奇跡の後にくぐった「縄のれん」で「来福」を楽しむ

 

こんばんは。
このブログをご覧くださいまして、ありがとうございます。

さて、今回は常陸多賀駅近くにある「縄のれん」さんに行った時のお話です。

前回記事では、湯楽の里(日立店)にある海の見える露天風呂で二重の虹、ダブル・レインボーを見た時のお話をしました。
今回のお話は、その後に立ち寄ったお店でのお話です。

 

Contents

〇常陸多賀の街を彷徨う

1時間近くダブル・レインボーを見上げていた管理人、虹が消えるのを見届けて、お風呂ですべきことをして、着替えて湯楽の里を後にしました。
湯楽の里には食事ができるスペースもあるのですが、すごく混んでいて。
独り者の管理人にはそこで飲んで食べて、とかは無理だったので、駅近くでお店を探すことにして、駅まで戻りました。
来る時とは違って、日は落ちて暗くなっていたものの、雨はすっかり上がっていました。

常陸多賀駅の改札前にはロータリーがあり、そこから北西の方向に一本の広い道があります。
これに平行・直角に小さな道が走っていて、駅からおおよそ半径500m以内のところに飲食店がぽつんぽつんと散在している印象でした。

データベースに載せるデータ収集もかねて、まずは道路に向かって左(西)の方を歩きます。
いかにも昭和!的なお店はあまりなく、比較的新しい感じのお店が多い印象でした。
ここよさそう☆というお店も何件かあったのですが、意外、というと失礼ですが、連休で帰省した人たちが集まっているようで、結構混んでいたりして入れずに40分ほど彷徨うことに。

西の方はあらかた見て回ったので、今度は道路に向かって右(北)の方に向かいました。
線路と並行して走っている道を少し歩いていくと、何件かお店が見えてきます。
うどん屋さんに、ラーメン屋さん、飲み屋さんも何軒かあります。
管理人的には、

こちらの「月姫」さんのような、「大衆」酒場で、お店の中の様子がある程度見えて、デザイン自体も古すぎず、新しすぎずなところの方が入りやすいのですが、こちらのお店も混んでるぽいのでパス。

その「月姫」さんの2、3軒隣にあったお店が「縄のれん」さんでした。
冒頭の写真の通り、中の様子はわかりませんでしたが、このままだと、終電まで寄るところが決まらなそうだったし、どうやら、クレジットカードは使えそうなので、お支払いの心配はなさそう。
その上で、「旨い魚」「こだわりの酒」が楽しめるのであれば、とりあえず、入れるかどうかくらい聞いてみようと、勇気を振り絞って、縄のれんをくぐることに。

 

〇縄のれん店内

店内は、外観から連想されるよりもずっと新しい感じで、向かって右側にカウンター席が8席ほど、左側に座敷席が3席ほどありました。
お客さんは、カウンターに4名いらっしゃいました。
店員さんは、年配のご夫婦、かはわかりませんが、2人だけでした。

「1人なんですけどいいですか?」
と恐る恐る聞いてみると、大丈夫ですよ、とのことだったので、入口から見て一番手前のカウンター席に座ります。
テーブルの上には、割烹屋さんのように、和紙が敷かれ、その上にお絞りと箸が置かれていました。
こういうの、いいですよね。

 

〇とりあえず「初亀」とお通し

まずは何か飲み物でも、ということで、メニューを探します。
メニューはカウンターの中央から奥にかけて貼り出されていました。

日本酒の種類がすごいです!
ほとんどが、純米吟醸か純米大吟醸。
お値段もけっこうリーズナブルな感じがします。

さらに、管理人の目の前には、

メニューには載っていない「梵 特選 純米大吟醸 磨き三割八分」純米大吟醸がどーん!と鎮座されていて、その奥の方には、やはりメニューに載っていない、「梵 夢は正夢」などが見えます。
これは、いいお店に入れたなと、さっそくのダブル・レインボーの功徳を実感☆

まずはご当地のお酒をということで、「稲里 純米」を頼んでみることに。。。が、売切れとのこと。
不信神な管理人、早速の功徳切れを感じつつ、早くお酒決めなくちゃと勝手にプレッシャーを感じながら、とりあえず、理由は何もありませんが、「初亀 純米吟醸 辛辛 べっぴん」を注文します。

少しして、お通しが出てきました。

右は山菜をゆでたもの、左はアスパラを鶏肉で巻いて揚げたものです。
山菜の程よい苦み、淡白な鶏肉とアスパラがそれぞれ美味しいです。
単品の料理として出されてもよい一品です。

このお通しに先ほどの「初亀」を合わせます。
「初亀 純米吟醸 辛辛 べっぴん」は、単品で飲むと、名前の通り辛口のお酒で、アルコールを強めに感じられるお酒です。
辛口ですが、コクもあり・キレもある美味しいお酒ですが、お通しと合わせてみると、料理の味に対する背景になる、とでも表現すればよいのでしょうか、お酒の特徴的な感じが後ろに引いて、料理の味を際立たせてくれる感じがします。
単品でも料理に合わせてもいけるお酒です。

 

〇刺し盛と「初亀」

さらにしばらくすると、頼んでおいた刺身の盛り合わせが来ました。

これで一人前、結構なボリュームです!
まずは管理人の好きな白身の魚から。

穫れたてで弾力があっておいしい、というのとは違って、こちらは柔らかく味のあるお刺身です。
これに、先ほどの初亀を合わせると、、、うん、刺身の旨みを広げてくれるような感じがします。
いいお酒ですね。

刺身の中で管理人的にちょっと気になったものがありました。
それがこちら。

ほたて卵と呼ばれる、生殖巣だと思われますが、こちら、生ではなく軽く湯通ししてあるのです。
その湯通しの仕方がちょうどよくて、ほたて卵独特のトロっとした食感がなるべく損なわれないように、ほどよく湯通しされている感じ。
しかも、熱を加えているのでほたて卵の味がしっかりと味わえるのです。

刺身というと、いい素材を切って並べるだけ、と思いがちですが、実はそうではなくて、湯通ししたり、締めたり、熟成させたりと色々な技術がある。
なかなか奥深い料理なんだなと、どこぞの漫画の受け売りですけど、ふとそんなことを思ったりしました^^;

 

〇 「来福」とアスパラ、唐揚げ

それからしばらくして、次に来たのがこちらのアスパラ

居酒屋でアスパラというと、普通は茹でたアスパラにマヨネーズ、という感じですが、こちらのアスパラは、茹でたアスパラをバターと、おそらくはガーリックで軽く焼き、塩コショウで味を調えたものです。
バターと塩コショウ、そして、かすかなニンニクっぽいお味が食欲を掻き立てて、お酒のつまみとしては抜群に合います!

これに合わせたお酒がこちら。

来福 純米吟醸 愛山」です。

こちらのお酒、単品で飲むと、淡麗で、管理人的には甘く感じられる、味わいほのかな感じのお酒です。
バターの脂分があるアスパラと合わせてみると、ほのかな味わいは多少さらにほのかになるものの、味わいは失わずに、脂を洗い流して口の中を清めてくれるような感じがします。

そして、居酒屋さんに行ったら必ず管理人が頼むもの、唐揚げ

大きめのお肉に濃いめの茶色が美味しそうです!
早速いただいてみると、味はニンニクベースで、衣にはあられが入っています(御岩山で降り注いだあれじゃないです^^)。
肉は程よくジューシーで、味があっておいしく、ニンニクの味と相まって、お酒が進みます。
来福との相性も良くて、けっこうボリュームがあるのですが、無理なく食べられます。

この大きな唐揚げ、無理なく食べられるのにはもう一つ理由がありまして、

このように、唐揚げ一つ一つに切れ込みが入れてあって、ちょうどよい大きさで食べられるようになっているのです。
こうした細かい配慮があって、それに気付けると、不思議と、料理の味ってさらにおいしく感じられるんですよね。

 

〇「福小町」と〆のあら汁

唐揚げを食べてる間に、来福を飲み切ってしまったので、最後に、もう一杯、何か飲もうと思いまして、さっきのメニュー表の下の方に、

何やら、特別なお酒っぽいものが出ていたので、この、「福小町 特別純米生原酒 号外編」を頼んでみることに。
このお酒は、「福小町」を造っている木村酒造さんのホームページによると、毎年春先に解禁される限定酒のようです。

飲んでみると、やや甘い味わいのするお酒です。
甘いですが、べたべたとした感じではなく、さらりとした感じでおいしいです。
単品で飲むとそういう感じなのですが、アスパラや唐揚げなどの脂分のある料理と合わせてみると、、、そのお酒の甘い旨みが後ろに引いて、淡麗なお酒のように口の中を清める感じだけが残ります。
単品でも料理と合わせてもいける、いいお酒です。

そして、最後の締めにあら汁を頼みました。
それがこちら、、、と行きたかったのですが、残念なことに、この日はi-padを持っていくのを忘れ、スマホの電池も福小町を撮影した瞬間に切れてしまいまして、写真取れませんでしたTT
なので、言葉だけですが、、、大きめの塗りのお椀に、タイのお頭と、ひれなどのあらが入っていて、白みそをベースに、大根、シメジ、ネギが入っています。
管理人的には、若干、薄味に感じましたが、あっさりしていて、飲んだ後の締めの一品にはちょうど良い、体に優しいあら汁でした。

 

〇結び

「縄のれん」さん、お酒は豊富、料理もおいしくてすごく満足しました。
特に、料理については一品一品、丁寧な仕事がされていて、それが美味しさをさらに引き出しているように感じられました。
代わりに、料理が出てくるのが若干遅かったりはするのですが、休みの日の旅先で、料理の提供のスピードを気にするなんて言うのは野暮というもの。
しっかりとした丁寧な仕事がされた料理を、美味しいお酒をちびりちびりと飲んで待ちながら、味わっていく、というのが、酒飲みの楽しみなのかなと、思いました。

この日は他にも山菜のてんぷらとかがあったのですが、最近はそんなにたくさん食べられなくなったこともあって、食べ逃してしまったものがいろいろありました。
こういうWebサイトとか作っていると、再訪よりも入ったことのないお店に行かなくちゃ、というインセンティブが働いてしまうのですが、こちらのお店は、そういうのを抑えてでも、再訪したいなと思わせてくれるいいお店でした。

 

この日は御岩神社参拝に始まり、祈祷、登山、雷雹、雷雨の後の美しい景色、二重の虹と続いて、最後にこちらのお店でいい酒と美味しい料理を楽しむことができました。
御岩神社の祈祷のすごさを感じつつ、満ち足りた気持ちでお店を出て、家路についた管理人でした。。。と書き結べるとよかったのですが、実はそうでもなくて^^;

あら汁を食べ終わるころまでに終電の時間が迫っておりまして。
あら汁食べて慌てて駅まで走り、ホームであと1分ほどで電車が来る、という段階になって、湯楽の里に行く前に、神社でいただいた御札が入った袋を駅のコインロッカーに入れっぱなしにしていたことを思い出し、大慌てで袋を取りに行ったという落ちがついておりました( ;-ω-)

本当に、厄とかなんとかは、不可視のものや神秘的なものではなくて、人の不注意の中にあるのだなと、改めて思ったのでした^^;;

 

☆ 今回のお酒を買うならこちら

【日本酒】初亀(はつかめ) べっぴん 辛2(からから) 純米吟醸 1.8L
初亀(はつかめ) べっぴん 辛2(からから) 純米吟醸 720ml

 

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