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【家飲みレシピ】「ひと口カニ素麺」にクールな「誉国光 奥利根リッチドライ」で味わい変幻自在!
- 2020/8/23
- コメント:1件
こんにちは
このブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
東京在住のMです。
残暑お見舞い申し上げます。
お盆を過ぎても、むしろ、お盆を過ぎてから毎日暑い日が続いています。
今回は、そんな酷暑の日々にピッタリな、「ひと口カニ素麺」と「誉国光 奥利根リッチドライ」をご紹介いたします。
夏になると食卓に登場する素麺ですが、今回は、この素麺を主食ではなく、酒の肴にアレンジして「ひと口カニ素麺」にしてみました。
暑くて食欲がなくても食べやすいポーションにすれば、口に入れ易くなります。
この料理は、とある割烹料理店に行った時にいただいた料理を、お手軽バージョンにアレンジしてみたもの。
今回は、蟹は本物の蟹ではなくカニカマを使っていますが、これでも充分いけます。
家飲みで人が集まる時にちょこっとお出しすると、お酒の合間にスルッとお腹におさまる小粋な一品です。
一方の今回のお酒ですが、料理の方がいかにも夏のお通しのようなお料理なので、合わせる日本酒はクールでドライな日本酒をイメージしていました。
そんな中で見つけた一本が、群馬県の土田酒造の「誉国光 奥利根リッチドライ」。
蔵元の限定品シリーズで、通常は蔵元の売店のみで販売している商品なのですが、コロナ禍の影響もあり、市場に出てきたというレアな一本です。
Contents
○コロナ禍だからこそ手に入ったお酒「誉国光 奥利根リッチドライ」
今回のお酒を造っている群馬県の土田酒造は、関東で唯一名誉賞(戦前に行われていた日本酒品評会で連続して入賞した蔵に与えられる賞)を受賞した蔵元でもあります。
長年、地元で愛されていた日本酒を次世代に伝えるお酒として残そうと、自然の乳酸菌を生かした伝統的な生酛造りの酒造りを展開し、地元の食用米を低精米で醸造するという挑戦をし続けているそうです。
こういう話を聞く度に、今の日本酒の豊かな繁栄は蔵元の果敢なチャレンジと努力なしにはあり得なかったのだと実感します。
このような蔵元の醸造コンセプトを伺っただけでも、その味に興味が湧いてきます。
○この一口が美味しい「カニ素麺」
「一口カニ素麺」は、基本的には素麺にカニカマを入れただけの簡単レシピです。
「カニ素麺」レシピ
材料(3〜4人分)
素麺(乾麺):30g
カニカマ:4〜5本(カニ酢付き)
<つけ汁>
白だし:120ml(かけ汁用に希釈)
めんつゆ:大さじ1(かけ汁用に希釈)
<薬味>・・・なくても良いです
すだち:適量
万能ネギ小口切り:適量
作り方
① カニカマはほぐして、付属のカニ酢にしばらく浸けてから、白だしとめんつゆを合わせた汁に浸し、冷蔵庫で冷やしておく。
② 素麺は袋表示の規定時間通りに茹で、冷水でよく洗い水切りをする。
③ 冷えたカニカマ入りのお出汁に二口程度の素麺を入れて、万能ネギとすだちをトッピングして出来上がり。
<この料理のコツ>
・素麺の洗い方一つで味がグンと変わります。
素麺を洗う時には、水を流しながらよく揉み洗いをし、洗っているうちに麺自体がキュッとしまったのを感じることができたら洗い完了。
ボールに張った水の濁りが澄んでくるのも目安の一つです。
・カニカマはできればカニ酢付きのものを選ぶと、カニの風味が強くなります。
・薬味は強すぎるとカニの風味がなくなるので、控えめにしてください。
○旨辛な「誉国光 奥利根リッチドライ」に、お出汁じわり、喉越しつるりと最強コンビネーション
期待の「誉国光 奥利根リッチドライ」は、熱燗でも良いとのことでしたが、この時期なので軽く冷やしていただきます。
最初の一口、相当ドライです。
「いや〜辛い」と思わず口をついて出る押しの強さ。
いやそれだけではないはず、とじっくりと味わってみると、ドライな中にも隠れている複雑な旨味があります。
精米歩合90%という数値から来る複雑さなのか、それにしては雑味を感じないのは17%というアルコール度数のせいなのか、生酛づくりの乳酸の力なのでしょうか。
頭の中で、色々な想像が駆け巡るのですが、結論としては「確かにリッチドライ」に尽きます。
もう一言追加するならば、「反抗心は強いけれど実はいい奴」というイメージの日本酒です。
衝撃の出会いで、「誉国光 奥利根リッチドライ」にばかり気持ちが向かってしまいましたが、「カニ素麺」へ箸を進めてみます。
ドライになった口中に、一気に出汁の香りが染み渡り、冷たく締まった素麺は、アルコールと辛口のお酒が染みた喉を心地よく通過します。
素麺自体の味もしっかりとしていますが、蟹の風味が染み込んだお出汁は、蟹の甘味と蟹酢の酸味が程よく見え隠れして上品な仕上がりになっています。
「カニ素麺」の後の「誉国光 奥利根リッチドライ」は辛さが和らぎ、旨味と酸味が出てきました。
押しの強かったお酒がバランスの取れた良いお酒になります。
ドライだけれども、「旨口」な味わいに変化します。
かけ汁を一口啜った後の日本酒は甘ささえ感じます。
ところがカニカマを食べた後の「誉国光 奥利根リッチドライ」は、口中に残るカニカマの香りがスッと消え、再び辛口のお酒に戻ります。
これは想像以上にバリエーションに飛んだ食べ合わせです。
素麺があっという間に、お猪口一杯がスルスルとなくなりそうです。
何度も交互に味わう中で、時々すっと漂うすだちの香りも、この食事をより夏模様にしてくれます。
最初にこのお酒に感じた「反抗心は強いけれど実はいい奴」という印象は、あながち間違いではないようです。
飲み進めるうちに、おいしさが抽出されてまた飲みたくなる。
多分このお酒をいただいた人は、翌年もはるばる蔵元へ買いに行きたくなる、長い付き合いになるようなお酒です。
このようなお酒には喉越しの良い、お出汁に蟹の風味が効いた素麺はちょうど良いのでしょう。
また、時間と共に冷えたお酒が常温になるにつれて、味が柔らかくなり、穏やかなコメの旨味も現れてきました。
冬には熱燗にして、冷たい素麺を合わせてみたくなりました。
カニの代わりに、ウニとかイクラをトッピングしたらどうだろうかと想像は膨らみます。
酒造の新たな試みが、消費者にも新鮮な驚きと喜びを与えてくれる。
このお酒をもっと楽しめる食卓を作りたいと思わせてくれるような出会いでした。
残暑の残る日々が続きますが、しっかり栄養補給、水分補給して暑さを乗り切りましょう。
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