【飲み比べ☆】「夜の帝王」と「夜の帝王 Daybreak」

 

こんばんは。
このブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。

さて、今回は、広島は藤井酒造さんのお酒「夜の帝王」と「夜の帝王 Daybreak」の飲み比べのお話です。

yorunoteiou&daybreak

 

令和の開始とともに始めたこの『飲み比べ』の記事。
「鬼太郎シリーズ」、「『三社権現』と『観音裏』」ときて、3回目の今回は、広島のお酒「夜の帝王」の飲み比べです。

なぜ今回は「夜の帝王」?と言いますと、酒屋さんで「夜の帝王」と「夜の帝王 Daybreak」が置いてあったので、飲み比べてみたら面白いかなと思ったから、です^^;
『飲み比べ』というと、例えば、獺祭と十四代とか、異なる銘柄同士を比べることが多い、特に、お店で飲むとそういうのが多いと思います。
異なる酒蔵さんの銘柄を飲み比べてどっちが美味しいとか、そういうのも一つの楽しみ方だとは思うのですが、同じ銘柄であっても、タイプが違うとこんなに味が違うんだ、というのを知ることも一つの楽しみかなと思いまして、同じ「夜の帝王」の名前を冠する二つのお酒を飲み比べてみた、という次第です。

 

Contents

○ 「藤井酒造」さんについて

毎度のごとく、前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題です。
まずは「夜の帝王」を造っている酒蔵さんのご紹介からいきましょう。

「夜の帝王」を造っているのは、広島県竹原市にある「藤井酒造」さんです。
創業は文久三年(1863年)。
日本は幕末期で、長州藩が下関海峡を航行するアメリカ・フランス・オランダ艦船を砲撃するという下関事件や、生麦事件の賠償を求めるイギリスと薩摩藩が戦った薩英戦争が起きた年です。

藤井酒造さんがある竹原市は、地下水を水道水として利用できるほど清らかな水に恵まれた土地で、自然の恵みを生かしたお酒造りを行っています。
お酒造りにおけるこだわりは、「純米」と「食中酒」。
代表銘柄である「龍勢」は全量純米であり、また、「食の個性を引き立てる酒」を「食中酒」と定義し、しっかりとした存在感は残しながらも、決して食の邪魔はせず、料理とお酒の相乗効果でよりおいしくなる、そんなお酒を造ることを目指しているそうです。
特に「純米」へのこだわりは、創業時からの銘柄である「龍勢」の名前を、「純米酒でない龍勢は龍勢ではない」と、戦後の米不足から純米酒が禁止された時代に、廃止したほどだそうです。

 

○ 「夜の帝王」と「夜の帝王 Daybreak」について

そんな藤井酒造さんが造ったお酒「夜の帝王」と「夜の帝王 Daybreak」。

まず、「夜の帝王」について。

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こちらの銘柄は、先ほど書いた藤井酒造さんのこだわりが凝縮されたようなお酒で、Webサイトによると、どのような料理にも合わせやすい、アルコール度数を抑えて口当たりをまろやかにした万能タイプの食中酒です。
「夜の帝王」というと歌舞伎町や渋谷を仕切っていそうな人を想像しますが、そうではなく、「万能の食中酒」というところから名付けた銘柄名のようですね。

次に、「夜の帝王 Daybreak」について。

yorunoteiou_daybreak_bottle

こちらは「夜の帝王」のシリーズの1つで、Webサイトによると、「キレのよい」「辛口で厚みのある酸」が特徴のお酒で、「Daybreak(明け方)」まで飲めるお酒として造られているそうです。
ラベルを見ると、明け方をイメージした色になっていますし、「夜の帝王」という言葉から連想されるイメージによりちかいものになっている感じがしますね。

 

○ 味わいは。。。

さて、それでは実際に飲んでみましょう。
まずは、「夜の帝王」から。

yorunoteiou

香りは程よく、ドライフルーツを思わせるような甘酸っぱい香りがします。
色は淡い黄色です。

味の方は。。。
辛口。
味のタイプは、「醇酒」と思われます。

まず最初にアルコール感が来て、それからドライフルーツ類を思わせるような甘酸っぱみのある、豊かな味がやってきます。
でも、味はそこまで濃厚ではなく、クセは無し。
後味も若干の余韻を残して、それほど経たないうちに消えていく感じです。

 

続いては「夜の帝王 Daybreak」。

yorunoteiou_daybreak

香りは飴のような、もしくは、甘いドライフルーツのような感じ、「夜の帝王」よりも甘い感じのする香りです。
色はほんのりと黄色みがかっています。

味の方は、、、
辛口。味のタイプは、「薫酒」か「醇酒」か判別しづらいですが、どちらかというと味わいは単純ではないので「醇酒」かな。
最初に米の柔らかな旨みが割と強めにやってきますが、滑らかで上品な味に仕上がっています。
おいしいです!管理人の好みの味です。

後味はすーっと切れていきます。
「夜の帝王」という艶のある名前にふさわしいお酒で、夜、バーとかで一人飲むときとかに使えそうなお酒、そんな感じです。

「夜の帝王」は純米酒に特徴的な色々な味わいが溶け合った味がしますが、「Daybreak」の方は、吟醸酒のような割合とシンプルで上品な感じに仕上がっています。
管理人は、吟醸酒系のお酒によくみられる、比較的シンプルな味わいですっきりとした、甘み・旨みの感じられるお酒が好きなので、単品としてであれば、「Daybreak」のほうが好みのお酒、ということになりそうです。

 

○ マリアージュ

今度は、料理と合わせてみます。

今回合わせるのは、
・カレイの縁側・醤油煮込み
・くさやチーズ

の二品です。

 

カレイの縁側・醤油煮込み

まずは、「カレイの縁側・醤油煮込み」からいただきます。

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こちらは、お酒を買った酒屋さんに置いてあった缶詰です。

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木の屋石巻水産 カレイの縁側醤油煮込み 170g(Amazonのリンクです)

宮城県の木の屋石巻水産さんが造っているもので、カレイの縁側の旨みある脂が美味しい逸品です。
骨は柔らかく、とろけるよう。
うっすらとしたしょうゆのコクとほんのりとした塩気、そしてほんのり生姜の味が、カレイの身の甘さと相まって美味しいです。

「夜の帝王」と合わせてみると、、、
カレイの旨みをふんわりとお酒が包みこんで、濃厚な脂の感じだけを消してくれて、全体として味が最適な形で調和する感じがします。相性良いです。
ただ、冷やしたお酒と合わせると、お互いに邪魔をしないけど、引き立てあうわけではなし、という感じになってしまいます。
お酒の温度が違うと味わいに差が出るものですが、料理と合わせる時にも、やはり、温度によってだいぶ変わってしまうようです。

次に「夜の帝王 Daybreak」と合わせてみます。。。
濃厚な脂の味をすっきりとさせてくれて、舌を清めてくれる感じです。
ただ、お互いに何か影響しあうわけではなく、お互いに邪魔しないというところ。
相性としては中立という感じでしょうか。

 

くさやチーズ

つづいては「くさやチーズ」と合わせてみます。

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くさやチーズ(60g×3個) 藍ヶ江水産(八丈島)(Amazonのリンクです)

こちらも、お酒を買った酒屋さんに置いてあったもので、八丈島にある藍ヶ江水産さんが作っているチーズです。
説明書きによると、青むろあじのくさやとハーブである明日葉を、プロセスチーズとカマンベールチーズに練りこんで燻製にしたものだそうです。

「くさや」というと、その名の通りの強烈なにおいを連想しますが、この「くさやチーズ」はそんな感じではなく、冷えているからか、そんなに強い匂いではなく、におい自体も燻製の香りです。
食感は、アジの開きを焼いてほぐした感じとチーズのねっとりした感じを足して2で割る、という感じでしょうか。

味の方は、まろやかな燻製チーズの味がベースになっていますが、チーズのコクに魚の身のほんのりとした旨みが溶け合っています。
くさやと同じく、最初はそんなにおいしいものとは思いませんでしたが、食べ続けるうちに、その燻製と魚の身の味が美味しく感じられるようになってきて、病みつきになります。

そんな「くさやチーズ」をお酒と合わせてみます。

まずは、「夜の帝王」。
合わせてみると、お酒の味は引いて、この草やチーズの味を控えめに引き立ててくれます。
お酒は決して、自己主張をせず、背景となるような感じです。

次に「夜の帝王 Daybreak」。
合わせてみると。。。
燻製の味と魚の干物の味をお酒が高めて、お互いをよりおいしくしてくれます。
そして、口の中をすっきりさせてくれます。

これは、好相性!
くさやチーズの味と「Daybreak」の二つがまじりあって、クセになってたまらなくなります。

 

○ まとめてみると

蔵元さんのコメントそのままになってしまいますが、「夜の帝王」は「食中酒」で、単体で飲むと豊かな味わいがありますが、料理と合わせると、衝突しないようにその味わいは少し引いてくれるような感じになります。
一方の「夜の帝王 Daybreak」は、料理と合わせても衝突しませんが、どちらかというと、単体で「Daybreak(明け方)」まで飲み続けていたいお酒。チーズとかのおつまみに合いそうなお酒でした。

この記事のずっと下の方にある、各アイテムへのリンクから見ていただくとわかりますが、この二つのお酒は、同じ銘柄名、そして、同じ「特別純米酒」なのですが、酒米が違ったり、精米歩合が違ったりする(だけではないかもしれませんが)と、こんなにも味や料理との組み合わせに差が出るもののようです。
お酒って面白いものですね。

今後もこのように、同じ銘柄だけど、異なる商品について、どんな風に違うのかを紹介していきたいと思いますので、ぜひ、ご期待ください。
それでは、今回はこの辺で。

 

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