福岡・薬院「小料理 大石」絶品!鯨料理が紡いだ人の縁

 

こんにちは。
福岡在住の特派員Nです。
今回は、福岡の小料理屋さんの現場からお伝えします~

 

Contents

〇 気さくに入れる薬院の小料理屋「小料理 大石」

テレビっ子だった子供時代、オトナになったら行きたいとずっと思っていたのが、“行きつけの小料理屋”
小鉢に盛られたおいしい手料理に舌鼓を打ちながら、ちょびちょび日本酒をいただくというイメージでした。

福岡にも良い小料理屋さんが何軒もあります。
ただ“行きつけ”と巡り合うには・・・時間やご縁が必要でした。
友人の友人がというご縁で、やっと見つけた“行きつけ”は、福岡市中央区薬院にある「小料理 大石」です。

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腕が良い、気さくな若い大将が切り盛りしています。
上品な和食、そして、亡きお父様が営んでいた“くじら料理”のお店の味も引き継いでいます。

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〇 日本酒のメニューはありません!

こちらのお店には、日本酒のメニューがありません!
日本酒を注文する場合は、「辛めがいい」とか「どっしりしたのがいい」など、お好みを伝えると出してくれます。

「1杯目に飲みやすいもの、くじらに合うものをください」とお願いすると、

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島根県出雲市にある旭日酒造有限会社の「純米吟醸 十旭日(じゅうじあさひ) 改良雄町60 にごり火入れ28BY」が来ました。
(注いでくれているのは、従業員さんです)
明治2(1869)年創業の老舗を代表する銘柄とのことです。

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裏のラベルによりますと―――
「島根県産の改良雄町を自家精米で磨き、バランス良く発酵させた純米吟醸を、にごりを程よくからめて加水し、火入れした商品です。ひやでも燗でも…ですが、燗した時のミルキーさが楽しいお酒です」
とのこと。
いただいてみますと、しっかりした日本酒の感じを持ちつつ、にごりのまろやかさも併せ持つ、「あ!飲みすぎちゃう!」の危険な(!)銘酒です。

 

〇 次々と、くじら料理

本日のお料理は鯨尽くし!
まず、一品目は、

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百畳と九条ねぎと味噌」です。
ピンク色のは、ハムに見えるかも知れませんが、これが百畳(ひゃくじょう)=くじらの胃袋なのです。
サイズがとっても大きいことから、この名が付いたと言われています。
弾力と歯ごたえがしっかりあって、噛めば噛むほど旨味が出てきます。

日本酒が出てくるまで待ってから、組み合わせてみました。
くじらの動物性の旨みに、「純米吟醸 十旭日」のどっしり感が見事に追いついてきます。
九条ねぎと味噌の甘さに対しても、「純米吟醸 十旭日」の甘さが融合します。
じゃんじゃん、すすんでしまう!

続いて二品目、

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おでんが出てきました。
くじらの皮で出汁を取った「皮鯨おでん」です。
緑の春菊と、ホロホロと柔らかい大根、味のしみた厚揚げ、そして、白くてふちが黒いのがくじらの皮です。

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さらに、厚揚げの下には、くじら肉入りの練りものが隠れていました。
割るとこんな感じ。

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隣にある、ほのかに辛くて旨い、ゆるめの“からし”がこれまた良く合うんです。

「純米吟醸 十旭日」と組み合わせると、おでんとも融合し、おでんを支えます。
この「純米吟醸 十旭日」、単独ではほんのり丸いのですが、甘めの料理にはキレを発揮してくれて、ストライクゾーンがかなり広めだと感じました。

ただ、このおでんに関して言うと、出汁が非常においしいので、しばし冷酒を飲むのを忘れてしまうくらい、ぱくぱくおでんを食べ続けました。。。
途中でふと、あ!お酒!となりました。

 

〇 本日2杯目は「亀齢 辛口純米 八拾」

さて、本日の2杯目は、「亀齢(きれい) 辛口純米 八拾(はちじゅう)」です。
広島県東広島市にある、明治元(1868)年創業、亀齢酒造株式会社の純米酒です。
広島の酒都、西条で醸される日本酒。

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酒蔵のHPによりますと、「酒は、“すっきり辛口”の造りを続けております。柔らか甘口の多い広島で、辛口の酒です」とのこと。

その通り、純米酒は甘めというイメージがありますが、この「亀齢 辛口純米 八拾」は、純米ならではのふくよかな甘み・旨みと、スキッとしたキレを併せ持っています。
おでんの大根、厚揚げと合わせると、その味わいを引き受けて広げるような感覚です。

 

さて、カウンターの中にいた大将が他のお客様に出しているのを見て
「ちょっとだけ、小皿にちょっとだけください~」とお願いしたのがコチラ。

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くじらの炊き込みごはん」です。
なんという深い味わい!!!
くじらの旨みをお米の一粒一粒が存分に吸っています。

「亀齢 辛口純米 八拾」と組み合わせると、くじらと純米酒の旨味が、どちらもより増幅されます。
これだけの少量でも、日本酒1杯いきたいくらいです。

 

〇 くじらの味を守るお店

私と友人の入店後しばらくしてやって来た、おそらく50代の会社員の男性。
県内出張で福岡市に来たとのことで、
「くじら料理というので入ってみたんです。くじら料理といえば、私、昔、今泉(福岡市中央区)にあったくじら料理屋さんに思い出がありまして」と。

「あーっ!」と、大将やカウンターに座っていた別のお客様も驚いた!
そのお店、私の父の店です」と大将。
まさか~と驚く会社員男性!

男性はお店の名前を覚えていなかったようですが、なんというご縁なのでしょう!
偶然出会ったお店が、かつて訪れたお店と強固につながっていたなんて!

日本酒でほろ酔いになっていた私は、ジーンときてしまった。。。
なんとも味わい深い夜になったのでした。

 

☆ 今回のお酒を買うならこちら

亀齢(キレイ) 辛口純米 八拾 1800ml
亀齢(キレイ) 辛口純米 八拾 720ml

 

☆ 今回のお店を予約するならこちら

小料理 大石
ジャンル:小料理
アクセス:福岡市営七隈線薬院大通駅2番口 徒歩3分
住所:〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-9-15 相原ビル1F(地図
周辺のお店のネット予約:
広島風お好みてっぱん焼 博貴のコース一覧
銀しゃり 焼肉 直球 カルビ 警固店のコース一覧
BAR WOOZのコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 薬院×小料理
情報掲載日:2019年1月17日

 

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