【東京・八丁堀】小料理屋「柚」で飲んだ日本酒に季節の移ろいを感じる

 

こんばんは。
このブログをご覧いただきましてありがとうございます。
東京在住のMです。

今回は八丁堀の小料理屋「」をご紹介します。

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Contents

○ ビジネス街に佇む寛ぎの店「柚」

東京駅の八重洲口を出ると、湾岸に向かってまっすぐに伸びる大きな通りがあります。
その道を進むと、右に曲がれば有楽町・銀座・築地、左に曲がれば日本橋・証券取引所のある茅場町と、交差点を通るごとに耳慣れた街の表示が現れて、ここは東京の中心地である事を実感します。

ビジネスマンが多く集う東京の街は地下鉄が網の目の様に通っていて、10分も歩かずに他の路線の駅に行く事ができます。
東京に仕事でいらした方から「東京の人はよく歩く」と言う言葉を度々聞きます。
道さえ知っていれば、路線を乗り継ぐより徒歩の方が短時間で移動出来るので、自然と歩き回る場面が多くなるのです。

今回伺った「」は、東京駅から先ほどの道を20分程歩いた八丁堀の交差点のそばにあります。
近くには「八丁堀」「宝町」「茅場町」などいくつかの地下鉄の駅が点在しています。

大通りにはビルが立ち並んでいますが、一歩横に入った所には粋なお店が随所に立っています。
「柚」もそのような脇道にポツンと燈を灯しているようなお店です。

仕事帰りにちょっと一杯と寄りたくなるような佇まいですね。
店内は、こぎれいで堅苦しくもなく落ち着きがあります。

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お酒の瓶がずらりと並んでいるわけではありませんが、クーラーには東北や新潟のお酒が厳選されて保管されています。

こちらは日本酒のメニュー。

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そして、食事のメニュー。

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なかなか手が込んでいて、食べてみたい一品ばかりです。

あれこれ悩んで知るうちにお通しが来ました。

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加賀野菜の金時草のお浸し」。
紫色の葉から出たこの綺麗な色が器に映えますね。
お通しが美味しいと、この後のお料理にもお酒にも期待感が膨らみます。

 

○ 一杯目「上喜元 純米吟醸 ひやおろし」

夏の暑さもひと段落した9月のこの日、ラベルのタイトルに惹かれて「上喜元 中秋の風化 純米吟醸 ひやおろし おりがらみ」を選んでみました。
山形県の坂田酒造さんの上喜元の限定酒です。
中秋の風化は「なかあきのかざはな」と読みます。

ひやおろしは春先に絞ったお酒を貯蔵して秋に出荷するお酒のことです。
日本酒で感じる季節の変わり目ですね。

口に含む前から整った日本酒の香りがします。
一口目、濃厚です。
その後から押し寄せてくる香りはフルーティーで、少しの酸味もあり、吟醸ならではの爽やかさもあります。

アルコール度数14度なので軽めの要素をイメージしていましたが、それよりも私には濃厚さの方がより印象に残りました。
夏の間しっかりと熟成されていたからでしょうか。
それとも夏の間にキレッキレなお酒ばかり飲んでいたからでしょうか。

口に含んだ瞬間から様々な印象がすっと身体に染み込む感じで、それでいて後を引かない軽さです。
気持ちも味覚もすっかり秋のモードに切り替わりました。

これは何を食べたら良いだろうか。
メニューを吟味し、「炙りホタテ酢みそがけ」を頼んでみました。

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炙りの香ばしさとホタテの旨味、さらに酢味噌の甘みと酸味。
絶対いける!と予想していましたが、予想を上回る相性の良さです。

濃厚だと感じたひやおろしは、食事と合わさると実に清々しい香りと酸味に変化して行きます。
その中でもホタテの旨味がジュワッと滲み出て持続します。
甘さを抑えた酢味噌がまたお酒との華やかなハーモニーを奏でているようです。

 

○ 二杯目「八海山 特別本醸造」

食事の箸が進んだところで、次の料理が来ました。

まずは「イカの丸干し」。

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イカの丸干しは塩味がはっきりしていて肝まで味わえる、いかにも日本酒のお供です。

そしてもう一品「湯葉刺し」。

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湯葉は味のしっかりしたものをいただく時には絶妙な箸休め。
さっぱりした漬物で口直しをするというよりは、湯葉の柔らかでしっかりした味と食感が次の一歩へと誘ってくれます。

それならばと注文した「八海山 特別本醸造」。
言わずと知れた、新潟県魚沼を代表する八海醸造の銘柄です。

海山の瓶は写真中冷蔵ケースの棚の一番左にあります。
THE日本酒という感じのラベルですね。

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八海山は久しぶりだなぁと思いつつ盃を口に運びます。

「ああ、そうか、そうだった」。
辛口とはこれくらいが丁度いいという事なのですね。
ドライではなくて淡麗、これも吟醸でも純米でもない本醸造酒の成せる技かもしれません。

何一つ際立って主張している訳ではないのに、なんて静謐で複雑でバランスのとれているお酒なのでしょう。
まさに「甘露」です。

八海山の米のふくよかさは、イカの丸干しの塩味を包み込むように中和しつつ甘みを引き出してくれました。

 

「柚」は仕事帰りのサラリーマンが穏やかに会話をしているような心地よいお店でした。
夏の疲れを、仕事の疲れを穏やかに癒してくれる心地よさがあります。

「ひやおろし」が出荷されているのを見て季節の移ろいを感じ、日本の四季の豊かさを感じたひと時でした。
ごちそうさまでした。

 

☆ 今回のお酒を買うならこちら

八海山 特別本醸造 1800ml
八海山 純米吟醸 (新潟) 720ML 1本

 

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