【東京・浅草】「縁・みそら屋」浅草寺横のセクスィーな裏道で味わうセクスィーなお酒「白瀑 ど辛」

 

こんばんは。
このブログをご覧いただきましてありがとうございます。

今回は、東京在住のMさんに、最近、忙しさにかまけて、浅草にある日本酒の飲めるお店の記事を全く書かなくなった管理人に代わって、浅草のお店を紹介していただきます(笑)

 

Contents

○ ロック座近くの味噌料理のお店「縁・みそら屋」

東京在住のMです。

「浅草寺」といえば、東京で観光客が必ずと言って良い程訪れる場所と言っても過言ではないでしょう。
仲見世などの商店街は、門前町の情緒を残しつつもその周辺は訪れる度にきれいになり、以前は少しばかり隠微だった空気は失われつつあるように思います。
それもインバウンド効果を狙う町としての変わりゆく姿の一つなのでしょう。

その中でも、落語の寄席がある浅草演芸場やロック座という今風の表現で言うとセクスィーな建物が並ぶ地域の裏通りに小粋なお店がありました。
それが今回のお店「縁・みそら屋」さんです。

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「縁 みそら屋」は、提灯にも掲げられているように、味噌料理と日本酒のお店です。
何気なく妖しげな看板が並んでいる路地に、シックでおしゃれな外観が一際目に付きます。
こういう大衆文化との共存が浅草の面白さでもあります。

いつものようにビールを注文すると泡の上に珍しい絵が描かれています。

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カフェでよく見る絵のようです。
店員さんによると「泡アート」というのだそうです。
さすが観光の街、おもてなしの小技が効いています。

お通しとして出されたのは味噌汁2種。
広島の白味噌と愛知の赤味噌です。

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私は最近味噌について少し調べる機会があり、今更ながら知ったことがありました。
味噌は香りが飛ぶので煮立ててはいけないという事が常識でしたが、赤味噌については煮立てるとまた味わいが変わって美味しいのだそうです。
さらに味噌汁は二日酔いにも効果があると言う話。

そのような豆知識を仕入れた矢先にお通しとして出てきたので期待倍増です。
日本酒をいただくように味わってしまいました。

 

○ 「縁・みそら屋」のメニュー

こちらは「縁・みそら屋」の料理のメニューです。

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食事のメニューは、味噌料理はもちろん、おでん・おばんざい・肉魚と、食材も調理法も様々な料理が豊富に揃っています。

まずは「三ばんざい盛り」と「おでんの盛り合わせ」を注文しました。

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右から味噌きんぴらごぼう鳥肉と白ネギの青唐辛子味噌あえほうれん草の胡麻和えで、どれも上品な味付けです。

 

続いて大きな鍋に入って出てきたのは「おでん」。

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これまたおしゃれな装い!
だし汁の海の中に大根の船が浮かんでいます。
その演出には外国人でなくても歓声が上がります。

おでんの美味しさは予想に違わず美味しいです。
さらに店員さんから、「大根につけて食べてみてください」と、肉味噌と青唐辛子が出されました。
この肉味噌がまた美味しい!
これは早く日本酒に移らなくてはと日本酒メニューを開きました。

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日本酒に対する解説が親切で、オススメの食べ物まで書かれています。
店主の方の日本酒に関する深い造詣を感じますね。

さらに、このお店が素晴らしいのは「ちょい呑み60ml」というサイズがあること。
多くの日本酒を試したい私にはぴったりサイズです。

 

○ 一杯目:「菊正宗 生酛本醸造 純米樽酒」

とりあえずおでんに合うというメニューのおすすめには素直に従うことに。
兵庫県菊正宗酒造の「菊正宗 純米樽酒」をいただきました。

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まず最初に、豊潤な樽の香りが押し寄せてきます。
味の方は、辛さの中に純米の旨味が後からゆっくりとやってくる、実に力強い日本酒です。

酒造のWebサイトによると、紀伊半島の吉野杉の酒樽に貯蔵し、一番良い飲み頃に取り出して瓶詰めにした本格樽酒だそうです。
樽酒の王道を行くようなしっかりとした味わいです。

まずは、「おでん」と合わせてみると、
おでんの出し汁・大根・練り物の滋味深い味わいを壊すことなく、それでいてお酒の味わいも凛と輝いています。
いい相性だと思います。

続いては、「3種盛りのおばんざい」。
そのどれとも合うのですが、中でも鶏肉と白ネギの青唐辛子和えは、ネギのトロリとした舌触りで日本酒を包み込むような感覚さえ与えてくれます。
ほうれん草の胡麻和えは、ほうれん草のアクを樽酒の強さが綺麗に流してくれます。

まさに食事が「菊正宗」に寄り添ってくるようなイメージです。

先程、おでんの大根につけてと言われて出された肉味噌。
試しにと、一粒ほどの量を舌の上に乗せて「菊正宗」を口に含んでみました。
すると、これまたお酒の味わいが変わります。
樽の香りが実にフルーティーな甘さになるのです。

料理に応じて味わいが変化する楽しいお酒です。

 

○ 二杯目:「日高見 超辛口純米酒」

続いて頼んだのは宮城県平孝酒造の「日高見 超辛口純米酒」です。

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飽きのこないキレのある安定した「日高見」は、食事の美味しいこの時期にはついついいただきたくなります。
「菊正宗」の樽酒の力強さのあとで飲むと、超辛口のキレもさることながら樽酒とのコントラストからフルーティーな香りを強く感じます。

菊正宗の時と同じく、肉味噌を一口、舌の上に乗せて「日高見」を飲んでみました。
すると、この肉味噌の塩分が「日高見」の香りや味を澄んだ水のように変化させます
このお酒も、味噌との相性が良いようです。

 

○ 三敗目:「紀土(KID) 純米酒」

今回の日本酒は和歌山の樽材から始まったので、今度は和歌山・平和酒造の「紀土(KID) 純米酒」をお願いしました。
名前からして粋ですね。

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こちらも日高見と同じく、味わいはフルーティーです。
日高見のフルーティーさは鼻を抜けるキレを伴いますが、「紀土」はその中にふくよかな甘みを感じます。
東北と紀伊半島の気候と水の違いでしょうか。
こういう似て非なるお酒同士を、日本の風土の豊かさを想像しつつ飲み比べることもお酒を飲む時の醍醐味であります。

お酒が進んできたところで「牛肉の朴葉(ほおば)焼き」が来ました。

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朴葉で包んだ薫りと甘みのある味噌が牛の脂身を引き立ててくれる逸品です。
「紀土」と合わせてみると、お酒がまるで香りの良い水であるかのように料理を活かしてくれました。
このお酒も、味噌との相性が良いようです。

 

○ 四杯目:「白瀑 ど辛」

「紀土」の次は、秋田県のお酒、山本合名会社の「白瀑 純米辛口 ど辛」を注文しました。

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「ど辛」のラベルを見てびっくりしました。
「セクスィー 山本酵母」と表記されているではありませんか。

店員さんによると、その蔵についている酵母の名前なのだそうです。
飲んでみると、舌がピリピリするほど押し寄せる辛さがあります。
インパクの強い、それでいて実に澄んだお酒です。

また、朴葉焼きをいただいたところでさらに強い味の物が食べたくなり「牛すじのトロトロ赤味噌煮込み」を頼むことに。

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味噌料理を謳っているだけあり、牛スジと味噌の味わいが融合した絶品の煮込みです。

「ど辛」と合わせてみると、
牛すじ煮込みを食べて「ど辛」を口に含むと、味噌の甘味をお酒が上手に引き出します。
いや、これは日本酒の方に甘味があるのか?

単品でいただいたときには感じなかったのに、どちらにこんな甘味があったのか。
ついついどちらも口に運んでしまいました。
辛くて甘くてセクスィー!

冒頭に書きましたが、少しばかりセクスィーな場所で、セクスィー酵母で造られたお酒は、セクスィーなお味でした

おあとがよろしいようで。

ごちそうさまでした。

 

☆ 今回のお酒を買うならこちら

菊正宗 純米樽酒 [ 日本酒 兵庫県 1800ml ]
宮城県石巻市 平孝酒造 日高見【ひたかみ】超辛口 純米酒 1800ml
紀土 純米酒 1800ml
白瀑 純米酒 ど辛 +15 1800ml 【秋田県】

 

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