湯楽の里で見上げた約束の虹 ―御岩山、神々の坐す山⑤
- 2018/5/13
- コメントを書く
こんばんは。
このブログをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
さて、今回は御岩神社・御岩山訪問のフィナーレ、御岩山に登った時のお話です。
こちらの写真は、御岩山山頂にある石柱。
以前の記事で、アポロ14号の宇宙飛行士が宇宙から地球を見たら光の柱が立っているのを見たが、その場所を調べたら御岩神社・御岩山だった、というようなことを書いたと思いますが、先ほどの写真の柱が、その光の柱の発生源です。
。。。というような話を、御岩山にいらっしゃった案内係の人がしていらっしゃいました。
もっとも、ニュアンスとしては、光の柱の話が取り上げられるときに、そのイメージとしてこの石の柱の写真が添えられる、というような感じのものでしたけれど。
この日、管理人は祈祷を受けた後、御岩山に登って、降りて、それから少し離れたところにある温泉に寄ったのですが、今回は御岩山に登った時に起きた出来事について書いていきたいと思います。
Contents
〇 御岩山へ
祈祷の儀式が終わると、宮司さんから御札を受け取るのですが、それに先立ち、「これから御岩山に登られる方はいらっしゃいますか」と尋ねられました。
管理人ともう1組の方たちが手をそっと上げると、宮司さんが、
「それでは御札は社務所の方に届けておきますので、山から下りられたら、社務所の方にお立ち寄りください。」
管理人、この日の予定としては、ダイエットもかねて、御岩山に登ったら、そのまま日立駅まで歩いていこうと考えていたのです。
2年前にそれをしたところ、2~3時間くらいかかりまして、脂肪が燃えたらしく、お腹周りが楽になったため、今回もそれをしようと考えていたのです。
ここで御札を受け取らないと、一旦、社務所に戻ってから、もう一度、御岩山に登って日立駅へ向かわなければならなくなり、1時間くらい時間が余計にかかったりします。
普通の人だと、御札を持って登山して、タクシーで20分くらいかかる距離を歩いて帰るとか考えないと思うのですが、管理人、そうしたことを思いついてしまう人で、思わず、そのまま歩いて帰るので御札くださいと言おうかなとか、思ってしまうのです。
が、この日は、祈祷の効果でしょうか、御札持って登山とか変だろ!止めとけ!!と理性が働きまして^^;
予定を変更して、御岩山に登って社務所まで戻るルートに変更しました。
そして、宮司さんと巫女さんにお礼を述べて、拝殿を出て参集殿に戻り、靴を履いて、参集殿の裏にある登山口へ向かったのです。
〇 御岩山の登山道と「かびれ神宮」
参集殿の裏側に回ると、そこには、こちらのような石碑、といったらいいのでしょうか、があります。
こちらは、左側が不動明王、右側が八大龍王神、仏教の守護神です。
ここから左の方を向くと、
となっていまして、この奥の道に立って右側を向くと、
ここが御岩山登山口の出発点になります。
「賀毘礼の峰」というのは御岩山の古称で「かびれ」と読みます。
以前の記事でもご紹介しましたが『常陸風土記』には「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」と記載されているそうです(御岩神社HPより)。
写真の通り、日差しが程よく差して、だけど暑くなく、登山には絶好の気候。
祈祷で心の晴れた管理人、晴れ晴れとした、すがすがしい気分で、新緑が気持ちよい登山道を上っていきます。
木々が生い茂る登山道をしばらく上ると、視界が開けて、
神社が見えます。
こちらは、かびれ神宮。
御岩神社の奥宮で、御祭神は天照大神です。
「奥宮」というのは、拝殿の裏手で遠いところにある神社を指すときに使われます。
この場合、拝殿などは本宮と呼ばれたりします。
図で表すとこんな感じです。
こちらでお参りをしたら、神社に向かって右側にある登山道をさらに登っていきます。
〇 山頂へ
かびれ神宮を過ぎると、登山道は険しくなっていきます。
神社の裏にある山なので、歩きやすいように登山道が整備されていたり、こう配もそれほどきつくないように思われるかもしれません。
しかし、こちらは元々、修験道の修行の場なので、こう配は結構きついですし、足場は自然のままで、整備されていない土や石、岩の上を歩くことになります。
普段、運動不足の人には結構しんどいかもしれません。
そして、ここまでたどり着くと、山頂まで、あともう僅かとなります。
この辺りまで来たとき、雨がぽつり、ぽつりと来まして、はっとして空を見上げると、しばらく前まで晴れていた空が曇っていたのでした。しかも暗く。
雨が降ると、足場が悪くなり、滑落とかの危険もあるので進むか戻るか、少し考えたのですが、幸いというか、日立駅近くのローソンで買った傘が手元にはあり、とりあえず、濡れるのだけは避けられます。
それに、ここで戻っても、途中で雨に降られるだろうから、それなら頂上まで行った方がよいだろう、ということで、この道をそのまま山頂めざして進みます。
すると、こんどは雷が鳴り始めました^^;
雷って、「神鳴り」で神様が鳴らすもの、、、何か粗相をしでかしちゃったのかな、私。。
とか思いつつも頂上を目指して歩き続けます。
しばらく歩くと、
この写真の光の先に御岩山の山頂があります。
〇 御岩山の山頂
先ほどの写真の先の方が東の方向で、海が広がっているのですが、残念ながら、木々が生い茂っていて、ここからは海が見えません。
反対の西側には岩場があり、視界を遮る樹木がないのでとても見晴らしがよいです。
こちらが、その岩場からの眺めです。
ここまで登ってきた疲れが吹き飛ぶ、いい眺めです。
そして、心の中にあった滓も、いつの間にやらどこかに行ってしまっていました。
この心と身体の浄化、そのために、管理人は毎回ここに来るのです。
さて、管理人も初めて見かけたのですが、この日は山頂に地元の案内員の方が待機していました。
冒頭の岩場もその案内員の方に案内されて登ったのです(もちろん、その岩場には来るたびに登っているので存在は知っていましたが)。
その日は、祝日で登山をする人が多いのと、午前中に強い雨が降ったので事故が起こらないように見守りに来ていたみたいです。
そして、先ほどの頂上からの眺めの写真を見てもお分かりのように、この時は雲行きが怪しく、早めに下山する必要があるため、頂上で見るべきところを効率よく回れるように、管理人を案内してくれたのだそうです。
見晴らしのいい岩場で写真を撮ると、その案内員の方は、岩場の下に案内してくださいました。
それがこちら。
この記事の一番最初に載せた、石の柱です。
御岩山の光の柱の発生元、もしくは、そのイメージとして捉えられている石の柱です。
最初に載せた写真は、こちらに載せた写真のように、構図が悪くて「神秘的な柱」感が出ないため、最近使い始めたフォトショップを管理人なりに駆使して、柱だけが目立つように加工したものですが、こちらはそうした手を加えていない写真です^^;
この柱から、宇宙からでも見えるエネルギーが放出されている!
。。。のかもしれませんが、管理人はそうしたスピリチュアルなものを感じられない人で、すごいエネルギーが体に満ちてきて、心も体も浄化されていく+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。
なんてことは感じられませんでした。。。まあ、急いで下山しなくちゃいけなかったし、写真撮る方に集中してたからなのかもしれませんけどね^^;
案内員さんに促されて、祠にいらっしゃる神様に写真を撮らせていただきますとお断りをしてから、先ほどの写真を含めて数枚撮影して、頂上の標識のあるところまで戻りました。
〇 雷と霰(あられ)
先程の標識のあるところまで戻ると、空はいよいよ暗くなってきました。
雷が鳴り、大粒の雨がぽつりぽつりと降ってきています。
晴れているときは、ここに30分くらいは滞在して、感じないけれど、御岩山の大いなる力を浴びてから下山するのですが、天気が回復しそうにないし、暗くなったらさらに危険になるし、なにより、案内員のみなさんに下山を促されたので、頂上の標識のあるところまで戻ると、そのまま下山を開始しました。
案内員の方が言うには、御岩山は、けっこう雷が落ちる山で、頂上付近にいると危険なのだそうです。
下山を始めて少し経つと、雨が激しく降り始めました。
雷が鳴っていたし、樹木が生い茂る山道だから、葉っぱが傘代わりになってくれるので傘は広げずに、先を急ぎます。
さらにしばらく経つと、雨音が変化して、何か固いものが木や葉っぱ、傘にあたる音がし始めました。
霰(あられ)です。
こうして写真で見ると少し大きいので、雹(ひょう)かもしれませんね(直径が5mmまでだと「霰」でそれ以上は「雹」というそうです)。
雷の中、激しく雹が降りつけて、登山道は雹でおおわれていきました。
雷は鳴っていたものの、さすがに霰や雹の直撃を受けると危険かなと思ったので、買ってすぐに空が晴れてしまい、無駄になったと嘆いていた傘をさしながら山を下っていきます。
「人間万事塞翁が馬」という言葉がありますが、これがまさしくそれですね^^;
雷と激しい雹。
案内委員さん曰く、この山でここまで天候が変わるのは珍しいとのことです。
厄払いの祈祷に来た日の御岩山参拝の帰り道でこうした事態に出くわすと、何やら、悪いことでもした神罰が降り注いでいるのかなと、信仰心の薄い管理人でも思ってしまいます。
そんなことを思った時にふと崖下の方を見てみると、
日の光が差してきました。
雹は相変わらず降り続いているのに。
先ほどまでは、黒い雲に覆われて、この日はもう晴れないかなと思うような空だったのに。
その時、何か、心の中に希望が溢れてくるような感じがしてきました。
そして、こう配の急な山道を、雹の上や岩の上に足を置きながら、ゆっくりだけど確実に降りていきました。
途中、目の前で転んだ女性に手を差し伸べたりしつつ。
〇 神々の奇跡
それから5分ほど歩いて、かびれ神宮のすぐ上にあるところまで来ると、
青い空が見えたのでした。
雷が鳴り雹が降る中での下山で最悪、とも思ったけれど、それがあるからこそ青い空の美しさが際立つ素晴らしい眺めを見られた。
絶望と思えるものも実は別の角度から見たら希望だった、全ては見るところ次第、陰極まりて陽に転ず。
全ては自分次第!
そんなことを思っていたら、管理人の心も何やらすっきりとして、未来が開けたような、そんな感じがしました。
その瞬間のすぐ後に撮った写真です。
解像度を下げた以外には加工していない写真です^^;
この光の帯、写真を撮る時には映っていなかったんです。
もちろん、これは空気中の水滴に光が反射していて、写真だからこのようになっているのでしょうけれど、こんなに色々あると神秘的なものを感じますよね。
そして、管理人は光の帯の先へ進み、下山したのでした。
〇 湯楽の里で見上げた約束の虹
下山した後、管理人は社務所で祈祷の御札を受け取って、バスに乗って日立駅まで戻りました。
それから、日立駅の隣、常陸多賀駅にある「湯楽の里」に立ち寄りました。
こちらには、海が見える露天風呂がありまして、管理人が日立を訪れた時に必ず寄る温泉なのです。
そのすばらしさを、このブログにも載せたいところなのですが、スマホを持って浴室に入るほど色んな意味の勇気はないので^^;
ここでは、湯楽の里のリンクだけ張っておきます。
17時頃でしょうか、管理人は駅から歩いてこの湯楽の里まで来ました。
先ほど晴れ上がった空は、この時にはまた強い雨が降る暗い空になっていて、その雨が降っていて、比較的寒い中を20分ほど歩きました。
海の見える露天風呂につかって、今日は一日色んなことあったよなあ。
これだけあると、やっぱり、御岩山には神様がいらっしゃるのかもしれないなあ。
。。。などと、その日にあったことを振り返りつつ、色々ととりとめのないことを考えながら、小雨がぽつぽつと降る中、お湯につかって目の前に広がる太平洋を眺めていました。
そんな時、ふと何気なしに首を右の方に向けると、、、そこにはうっすらと虹が出ていました。
虹を見ながらお風呂に入るのも乙だなあ、と思いつつ、その虹を眺めていると、虹の光がはっきりとし始めて、そして、だんだんときれいなアーチを描き出したのでした。
露天風呂から眺める虹!
管理人初めての体験です。
しばし呆然として眺めていると、虹は再びぼんやりとしていって消えそうになりました。
この露天風呂、それなりにお湯の温度が高いので、管理人も結構のぼせてきていたのですが、なぜか、虹が消えるまで見ていようと思ってお風呂に浸かり続けていました。
すると、虹が再び光を増していって、はっきりとした美しいアーチを描きました。
それから、ふと、何気なく、先ほど最初に虹を見つけたあたりを見ると、、、なんと! 虹の外側に、もう一本、虹の光が!!
その2本目の虹の光は少しずつ伸びていって、2本目の虹の橋が出来上がったのです!!!
残念ながら、写真を撮るわけにもいかなかったので、フォトショップで作ったイメージ画像しか載せられませんが、こんな感じの虹のアーチが夕焼け空に架かっていたのです。
その時、ふと、聖書の一節が思い浮かびました。
あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。
すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。
これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 創世記9章12節
空に架かった虹は神と人間との契約のしるし。
今日神様にお願いした、「厄が去って、運が開かれて、ビジネスがうまくいって、素敵な出会いに恵まれますように」という願いを神様が聞き届けてくださって、その証として示してくださったのがこの虹なのかなと、ふと思いました。
今日は厄払いの祈祷に来て、神々が住むと言われる最強のパワースポットの御岩山に登り、そこでは神が現れたしるしである雷や雹に出会い、そして、最後にこの虹を見た。
起こったこと自体は全て科学的に説明のつくことではありますが、それがこうしたタイミングで起こったというのは、やはり、奇跡でしょう。
信心深くない管理人ではありますが、この日の一連の出来事を振り返ると、やはり、この御岩山には神々がいらっしゃる、としか思えませんでした。
運命の大きな歯車が回りだした、なんとなく、そんな感慨に浸りながら、露天風呂のお湯に浸かって、その虹が消えるまで、見上げ続けた管理人なのでした。
もしお気に入りいただけましたら、投げ銭などしていただけると、大変、嬉しいです♪
コメント (0)
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。