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山本 潤黒 Pure Black Yamamoto(秋田県)
特定名称 | 純米吟醸酒 | |
---|---|---|
タイプ | ||
原料米 | 酒こまち | |
精米歩合 | 55% | |
アルコール度数 | 16度 | |
日本酒度 | +4 | |
酸度 | 1.8 | |
アミノ酸度 | 0.9 | |
濃淡 | ||
甘辛 | ||
味のタイプ |
特定名称 | 純米吟醸酒 |
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タイプ | |
原料米 | 酒こまち |
精米歩合 | 55% |
アルコール度数 | 16度 |
日本酒度 | +4 |
酸度 | 1.8 |
アミノ酸度 | 0.9 |
濃淡 | |
甘辛 | |
味のタイプ |
蔵元 | 山本合名会社 |
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産地 | 秋田県 |
醸造方法 | |
使用酵母 | 秋田酵母12号 |
おすすめの飲み方 | 冷酒 |
商品説明
口に含むと、柑橘系の香りと酸、青りんごを思わせるジューシーな香り、炭酸ガスのシュワシュワを微かに感じつつ、フレッシュでビターな飲み口です。
酒サーチ!レビュー
【蔵元について】
山本を醸造している山本合名会社は、 1901年(明治34年)に創業した、秋田県の日本海沿岸の漁村、八森村にある酒蔵です。
八森村は、秋田県の北西、能代から北に行った日本海と白神山地に挟まれたところにあります。
酒蔵は、海岸からは300mほどのところにあり、また、東に約1kmほど行くと白神山地があります。
山地の麓に高さ17mの白瀑(しらたき)という滝があり、山本合名会社では、滝の名前を冠した白瀑(しらたき)というお酒を長年造ってきました。
現任の代表である山本友文さんが杜氏になってから山本シリーズの酒を造り始めました。
白瀑は初見ではしらたきと読みづらいし、山本の方が分かりやすいので、山本の生産量が増えていき、現在は全生産量の7割が山本だそうです。
山本合名会社の特徴の一つは、仕込み水です。
蔵が海岸の近くにあるため地下水の使用が難しく、蔵から離れた白神山地中腹から湧き出る天然水を蔵まで引き込んで使っています。
創業後に、天然水の引き込み工事のため、村民総出で手堀りをして水道管を引いたとのことです。
湧き水が出る場所と蔵には標高差があって、水を止めると水圧で水道管が壊れてしまうため、水は垂れ流しているそうです。
白神山地の天然水は軟水で、柔らかくお酒造りに適しているとのことです。
山本合名会は、社明治時代の創業から大正時代にかけてはどんどん生産量が増え、昭和後期には全国的にも先駆けの存在として大吟醸の生産、出荷を始め、全国の料亭に提供する勢いがあったそうですが、日本酒業界の衰退と共に、生産量が最盛期と比べて1割ほどになってしまいました。
現在の代表の山本友文さんは、その衰退しているタイミングの2002年(当時32歳)に蔵に戻る決意をしました。
【銘柄について】
「山本 ピュアブラック 純米吟醸」は、山本の代表的な銘柄の一つとなります。
山本友文さんが、2007年(当時37歳)に製造責任者になって最初に作った酒とのことです。
酢酸イソアミル系の香り(バナナのような香り)が特徴の秋田酵母12号を使っていて、酸度は少し高め、辛めにしてキレを出しています。
【味わいについて】
秋田酵母12号の特徴でもあるバナナ系の香りは微かに感じつつ、柑橘系の香りと酸、青りんごを思わせるジューシーな香りの印象の方が強かったです。
ラベル裏面に「日本刀のような鋭い切れ味をイメージして造りました。」と記載されている通り、香りがスッと消えて、酸味と辛さによってスパッと切られるような飲み心地でした。
フレッシュ、フルーティー、ジューシーかつ、キレがあり、新しい世代のおしゃれで旨い酒ですね。
【マリアージュ】
「蕎麦味噌」
塩味がしっかりして香り豊かな味噌に、ちりばめられたネギが香ります。
蕎麦の実を何度か噛み締めていくと、最後に蕎麦の香りが柔らかく現れてきます。
山本 ピュアブラックとの相性は良かったです。
蕎麦味噌の香りと、ジューシーな香りが、お互い損なうことなく、それぞれの味を素直に楽しめました。
呑むペースもついつい早くなってしまう組み合わせです。
「田舎蕎麦」
もっちりした太麺で、噛み締めていった先に蕎麦と小麦の香りが感じられました。
つけ汁は濃厚で、トッピングの鴨の脂の旨味もしっかり溢れていました。
つけ汁につけた場合は、山本 ピュアブラックとの相性は、いまいちでした。
つけ汁の味の強さに日本酒が負けてしまい、日本酒の味があまり分からない感じになってしまいました。
蕎麦をつけ汁につけず、そのまま飲み込んでから日本酒を口にした時は、蕎麦味噌の香りと、ジューシーな香りが、それぞれきちんと感じられて、良いマリアージュとなりました。