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野燗炉(のかんろ)
野外で燗酒や料理を楽しむために作られた携帯型の炉のこと。
長方形の箱に炭を入れるスペースと徳利を浸けるスペースがあり、炭を燃やすことで発生する熱を使ってお湯を沸かし、お酒を温めることができる。
炭の上に網を置いて肴を焼いたり炙ったりできる。
いつ頃から使われるようになったかは定かではないが、遅くとも、安土桃山時代から江戸時代頃までには使われるようになっており、伊達政宗が派遣した慶長遣欧使節の持参品の中には野燗炉の記載がある。