旬のにごり酒「五郎八」。優しくも力強い「ねぎぶ鍋」で旬を味わい尽くす

 

こんにちは

このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
東京在住のMです。

今回は、にごり酒「五郎八」と、たっぷりのねぎとぶりで作る「ねぎぶ鍋」をご紹介します。

 

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にごり酒「五郎八」

師走ももう目の前に来ています。
コロナで自粛していた時期が長かったせいか、「今年こそは集まろう!」などと飲み会や忘年会のお誘いの声もちらほら来ているのではないでしょうか。

行動制限が緩和されたとはいえ、飲食店の卓上は相変わらずアクリル板で仕切られていたり、会社からは人数制限をされていたりします。
寒くなれば、大人数で鍋をつつき合っていたのは遙か昔のことのようです。

コートを着込むような気温になると、鍋が恋しくなりますね。

そこで今回は、鍋をイメージして日本酒を選んでいたのですが、そんな時にお店で目についたのが、新潟県新発田市の菊水酒造の「秋冬限定 にごり酒 五郎八」の文字。
爽やかなブルーの瓶に真っ白な濁り酒の美しさ。
アルコール度数高めなので、300mlの小さめのボトルを購入しました。

菊水」といえば、スーパーやコンビニなどで、どなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
黄金の缶「菊水 ふなぐち 一番しぼり」です。
この手軽な感じを侮るなかれ、搾りたての生原酒の美味しさに目の醒める思いをしたことがあります。
その酒造から作られた秋冬限定のにごり酒とあれば、期待が高まります。

五郎八は「ごろはち」と読みます。
酒造のH Pによると、新潟に古くから伝わる越後民話に登場する山賊頭領の名前だそうです。
「ごろはち」を漢字で書き換えると縁起の良い数字「五六八」。
田舎情緒のある縁起の良い名前です。

 

「ねぎぶ鍋」

にごり酒といえば、アルコール度数が高く、まったりとした味わいを想像します。
それに負けない鍋は・・・

「干し椎茸の出汁が効いた『ねぎま鍋』ならぬ、『ねぎぶ鍋』にしよう!」

『ねぎぶ鍋』とは、たっぷりのねぎと「鮪」の代わりに「鰤(ぶり)」を使った鍋です。
我が家では「ねぎぶう」と呼んでいます。

これは、比較的安価なぶりの刺身を沢山購入してしまったときに思いついた料理です。
ぶりは血合いも多いので、物によっては臭みがありますが、試行錯誤して我が家の定番レシピになりました。
基本の材料はねぎとぶり、あとはご家庭にあるもので自由に作ってみてください。
シンプルな材料で満足度の高い鍋になると思います。

今回は、野菜の切り方を部分により変えて、旬のおいしさを味わい尽くします。

 

「ねぎぶ鍋」レシピ

材料(2人分)

ぶり(生食用):1さく
長ねぎ:1本
白菜:2〜3枚

お好みで
豆腐 きのこ類 にんじん等

<つゆ>
干し椎茸戻し汁:干し椎茸小1〜2個で戻し汁200ml
顆粒昆布茶:小さじ1
醤油:大さじ2
日本酒:大さじ3
生姜:ひとかけ(5g程度)
水:300ml程度

作り方

① 干し椎茸はたっぷりの水に浸けて戻しておく。
② 長ねぎの白い部分は5センチの輪切り、青い部分は小口切りにする。
辛味の強い青い部分は薬味のように、白い部分は甘みを味わいます。

③ 小口切りの長ねぎは水に浸けて臭みをとる。
流水に晒すか水を数回変えると良い。

④ 白菜の葉の部分はざく切りにし、芯の部分は繊維に沿って2ミリの厚さに切る。
この切り方をすると火の通りが早くなり、白菜の芯の部分のシャキシャキ感が楽しめます。

⑤ ぶりは7ミリの厚さで斜め削ぎ切りにする。

⑥ 生姜は皮を剥いて千切りにする。

⑦ つゆの材料を鍋に全て入れて火にかけて、煮立ったら灰汁を取り除く。

⑧ ぶりと小口切りのねぎ以外の野菜を鍋に入れて白菜の芯とねぎに透明感が出てきたら、ブリと小口切りのねぎを乗せる。

⑨ 一煮立ちしたら出来上がり。
生食用のぶりなので、余熱で温める程度で良い。

<この料理のコツ>

・ねぎの青い部分は辛味やあくが強いので水に晒すことをお勧めしますが、ねぎ好きな方はそのままでも良いでしょう
・鍋のつゆの材料は目安ですので、お好みの味に調節してください。
野菜が煮えてくると甘みが増し、ぶりが入ると深い味わいになります。
・椎茸の戻し汁と生姜の個性が強いので、昆布茶は隠し味として使っています。
なければ、普段使いの出汁を少量入れてください。

 

シンプルなのに個性的な「ねぎぶ鍋」と、「秋冬限定 にごり酒 五郎八」の白さと甘みがキュンと沁みる旬の味

季節限定 にごり酒 五郎八」は成分表示が通常のお酒とは違っています。

原材料:米、米麹、醸造アルコール、糖類/酸味料
原料米:新潟県産米100%使用
アルコール度数:21度

よく見ると品名がリキュールです。
2006年の酒税法改正により、清酒からリキュールに品名が変わったのだそうです。

酒税法によると、「リキュールとは、酒類と糖類その他の物品(酒類を含む)を原料とした酒類で、エキス分が2%以上のもの。ただし、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、および発泡酒に該当するものは除かれる」となっています。
エキス分は主に甘味料のことです。

従来は清酒に分類されていたものがリキュールに変更されても、このお酒の味を守ったということなのですね。
それだけこのお酒のファンも多いということでもあります。

期待を込めて「秋冬限定 にごり酒 五郎八」いただいてみましょう。
まずはひやで。

ヨーグルトのような酸味を含んだ甘い香り。
なめらかなお米の感触と甘味、強いアルコールが口内に心地よく刺さります
濃厚でありながらもさっぱりとしていて、後味がサラリとしています。
上顎に残るアルコールと米の香りが日本酒であることをはっきりと示しています。

私自身は久しぶりに「にごり酒」をいただいたのですが、「にごり酒はこんなに美味しかったんだ〜」という新鮮な感覚になりました。

 

口の中が潤ったところで、「ねぎぶ鍋」をいただきます。
まずはスープを一口。

じわ〜と染み入る「旨さ」です。
干し椎茸の出汁に醤油ベースの味付け、ぶりの味と脂が程よく馴染んだところに、生姜の香りとその刺激がぶりの臭みを消すばかりでなく味を引き立てています。
そこに白菜とねぎが自然の甘みとして加わり、鍋全体の潤滑油のように存在しています。

鍋でありながらも、スープとしておかわりしたくなります。
さっと火の通ったぶりも、干し椎茸の出汁が染みて香り高く柔らかく、その脂も上品な旨味となっています。

この鍋で一番の主役はねぎ。

ただし、それをいただくときにはやけどに注意。

少し冷ましてから召し上がってください。
それでも中は十分熱々です。

出汁が染みたねぎは甘くとろりとして最高の仕上がり。
「はふっ!うまっ」と箸が止まりません。

 

一通り鍋の具材を堪能したところで、「秋冬限定 にごり酒 五郎八」をいただきます。

いやいやこちらも別の意味で沁みますね〜
体がアルコールを心地よく吸収します。

鍋とにごり酒、本当に合います。
きっとどのような鍋でも、この酒は自分の個性を消さずに口の中をリフレッシュし、次の一口を楽しませてくれるお酒だと思いました。
鍋で口の中が熱くなっている分、アルコールが強烈に立ち登り甘みが強くなります。

私自身は甘いお酒はあまり好みではないのですが、これは素晴らしい。
素直に美味しいと思いました。
さらに、最初にあまり感じなかった酸味も主張してきました。

途中から氷を入れてロックにしてみます。
高アルコール度数なので、ロックにしたり炭酸などで割ったりしても美味しいと思います。

鍋と会話を楽しみながら、ちびちびとやるにはロックが合いますね。
ねぎの甘みと独特の滑りが、このお酒をワンランクアップしてくれます。
甘いだけでなくほのかに残る苦味まで登場しました。

大人のにごり酒。

その後でいただく「ねぎぶ鍋」のスープは。透明感が増して感動的なほど美味い!
干し椎茸の出汁が鼻腔を抜けてゆく感じがたまりません。
また、ぶりは血合いの部分が格別に美味しく感じられます。

これは是非皆様にもお試しいただきたい季節限定マリアージュです。

 

旬のにごり酒と甘みを増してきた冬野菜。
個性的な味付けとぶりの旨味で新しい味覚の世界を味わっていただきたいと思います。

にごり酒は日本酒の中では主張の強いお酒ですが、この「秋冬限定 にごり酒 五郎八」は日本酒の旨味を維持しつつ、フレッシュで飲み易い味になっています。
冷えてきた夜に暖かい鍋を囲みながら、冷たい「秋冬限定 にごり酒 五郎八」でキュッと一杯やってみてはいかがでしょうか。
それぞれが好みの割り方を見つけるのも、また一興でしょう。

 

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